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池水雄一の「ゴールドディーリングのすべて3」

Dennis Gartmanのゴールドの見方

コモディティ投資の世界で、デニス・ガートマンという有名な投資アドバイザー(本人も投資家)がいます。毎日Gartman Letterというニュースレターを書いており、特にゴールドに関して彼の相場感はプロが参考にするほどです。そんな彼がつい先日CNBCに出演し、彼のゴールドに対する見方を語りました。

(ゴールドとドル円 過去1年)
20170927-1

タイミング的には、ちょうどFOMCのタカ派的な会見をきっかけにゴールドが1300ドルを割り込んだ時でしたが、彼は首尾一貫とても強気な見方でした。彼のゴールドに対する見方をまとめると以下のようになります。

  • ゴールドはすべての通貨の中で最も上昇するものになるであろう。
  • 一年後にはゴールドは今よりはるかに上がっており、1400ドルの可能性も十分あると考える。
  • FRBの金融政策が年内にあと一回の利上げという内容だったことからゴールドが売られたように見えるが、本当の理由は、ゴールドは1200ドルから1370ドルまで上昇してきたという事実があり、それに対する「調整」の動きであり、1300ドルを割り込んだということはさして重要なことではない。
  • 世界の金融当局の大部分は、まだまだ金融緩和にどっぷりである。この条件下ではゴールドは最も好ましい通貨である。
  • FRBの声明や他の中央銀行がこれまでどんなことを言っていても、バランスシートの縮小はそうそうすぐには始められない。これは5~6年かかることで、一晩でできることではない(拡大に何年要したことか!)

確かにFRBもBOEもECBもここから少なくとも5~6年は「不可能を成し遂げる」―10年にもわたる金融緩和をひっくり返す。それもこれ以上経済を混乱させない方法で ―ことに精力を捧げるということになるでしょう。
BOJにいたってはまだまだ緩和路線をひた走っており、将来それをひっくり返すのはほとんど不可能な領域まで来てしまっていると見るのが普通だと思います。
ちなみにとある調査会社によれば、過去100年のデータを調べると金利上げ19回のうち16回が不況のさきがけとなったと。そして、バランスシートの縮小も6回のうち5回が同じ結果となったということです。もっとも2008年の金融危機では、米国株は37%下げましたが、ゴールドはその価値を保ち、3.4%プラスとなりました。

今回の下げにもかかわらずデニス・ガートマンがゴールドに対して強気であることにも納得です。彼は短期的なポジション調整による上げ下げはほとんど気にせず、長期的に強気という姿勢を貫いています。
僕もその見方に賛成です。ゴールドが歴史的に株価に対してネガティブもしくはとても低い相関しかないことが、やはりポートフォリオの一部をゴールドにしておくということの最も大きな理由です。特に上記のような経済の先行き不安、そして短期的には北朝鮮と米国の関係を巡る将来の「未知」への不安がある今はよりゴールドを持つ意味があると思います。