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IOT社会では銅の新たな需要も~銅相場に過熱感はあるか

猛烈なドル高で、ゴールド価格は1200ドル割れ目前。

このドル高がどこで止まるか、というのがゴールド市場にとって
重要なのですが、米債バブルははじけたとみられ、金利は底入れした、
ということにってくると、金に時代は終わった、、、
と言われても、それを否定するのが難しいのよね…。

ただ、ブレグジットがトリガーとなってEU解体という方向に
時代が進んでいく ということになれば、安全資産としての金の優位性は維持され続けるでしょうから、
まだ、本当に金が終わったとは言い切れないと思っているんだけど、
しばらくは金が上がるイメージがありません。

12月FOMCの利上げ実施で材料出尽くしでドル高一服となれば
金も反騰の芽はあるでしょう。また、金利上昇で株価が急落する局面が
出てくれば、金が支えられると思っています。

一方で、ドル急騰もなんのその。
鉄鉱石やアルミ、石炭、銅などの産業用コモディティは
トランプ新大統領誕生で上昇が加速しましたが、足元は一服中。
投機的に買われすぎだとして、急落に警鐘を鳴らす向きもあります。

例えば銅価格。

先週1トン当たり6000ドルを突破し、
2011年以来の大きな伸びとなりました。

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しかしどうやら名の知れた中国や欧米のヘッジファンドは
この上昇相場にあまり関与していないと見られています。
この上昇は中国の個人投資家やショートカバーによるものが主因のようです。

いろいろ調べてみると、
銅価格の上昇は、まだ始まったばかりのようですね。
ひとつに、これだけの上昇でも、新規買いはまだ入っていない模様であること。
また、世界がIOT社会にシフトする流れの中では
新たな需要も出てくると思われることです。

銅の国際会議「カッパー2016」が神戸市で開催されていたのですが
こんな記事を見つけました。

IoT社会に必須の銅、来年末7000ドル回復も-国内最大手PPC社長
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-11-16/OGPJIL6KLVRO01

「導電性の高い銅がIoT社会で必須であることは関係者の一致した見方。
新しい需要が期待でき、今後も消費は伸びていく」と指摘。
銅価格の見通しについては2017年末にも1トン当たり7000ドルを回復する可能性があるとの見通しを示した。

例えば

ガソリン車では1台当たり24キログラムの銅を使用するのに対し、
ハイブリッド車では33キログラム、
プラグインハイブリッド車では54キログラム、
電気自動車になると94キログラムにまで増えるのだとか。

ところが、鉱石品位の低下などで、新規の鉱山開発は
銅価格が7000ドル以上の水準でないと採算が取れないという状況。
これまでの銅価格低迷で新規開発の投資は控えられているため、
原料となる鉱石供給量は抑制されている状況にあります。
銅供給量の伸びは来年2017年は1%程度との試算のようですが、
需要増となれば需給逼迫感が出てくるとみられます。

価格低迷による投資不足で需給がタイトになり、価格が上昇していく。
価格上昇により投資と生産が増え、供給過剰となって価格が下落に転じる。

コモディティ市場はこれの繰り返しです。
現在は、長期下落が続いた一次産業銘柄が生産コスト割れとなって
しまっているために、新規投資と生産が抑制されている状況なんですね。

トランプ氏の巨額インフラ投資が具体化すれば・・・。

ただ、長期に低迷していたコモディティ市況の主因は中国。
中国による過剰投資、過剰生産で在庫が膨れ上がり価格が暴落したのですが、
その中国も、ゾンビ企業を淘汰し、過剰生産解消に動いていることが
評価されているものとみられますが、真実はよくわかりません。

社説/中国の過剰生産解消
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00404861

やはり、中国の存在感は大きくいですね。
中国非鉄金属学会によると06年に300万トンだった銅地金生産量は
15年には796万トンにまで拡大。年率10%以上のペースで増強が続き、
現在は世界生産量の35%を占めるのだそうです。

中国は2015年、銅地金を300万トン以上輸入しており、
中国需要が銅価格を動かす側面が非常に大きいため、
中国が再び過剰生産に動き、在庫を積み上げていくようだと
暴落もあり得るということです。

ただ、こうしたリスクを考慮しても、チャート的にはまだまだ
上昇の初動という感じですね。日足では一度調整局面入りかと思われますが
押し目は拾われて、再度バブルが始まるのではないでしょうか。
しかし、中国の台頭目覚ましかった2000年代から銅価格の水準が切り上がって
ものすごいボラティリティとなっていますね。中国の存在感による値動きの激しさ尋常じゃない。。。

月足