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次世代自動車とコモディティ

イギリス、フランスが2040年までにガソリン車、ディーゼル車の販売禁止し
EV普及を促進することが報じられています。
フランス https://zuuonline.com/archives/161520
イギリス https://clicccar.com/2017/07/27/495632/

インドは2030年目標。
インド、電気自動車のみ販売へ 2030年までに
https://www.cnn.co.jp/business/35102214.html

中国も検討を始めました。
中国、ガソリン車禁止へ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO21011180S7A910C1MM8000/

次世代自動車は「EV=電機自動車」が主流となるとみられています。
FCV=燃料電池車(水素燃料)は水素が漏れやすく爆発しやすい特性であることと
特許技術が必要なこととコスト面なども障壁となっており
グローバルスタンダードとなるのは難しいと見られています。

EV自動車が主流となっていくと何が起こるのでしょうか。
凄まじい買替え需要喚起となる構造の大変化です。

ディーゼル車にはプラチナが、ガソリン車にはパラジウムが
触媒として使用されますが、
EV車は電気モーター内の巻き線や各種の配線に銅を大量に使用するほか、
電池の原料となるコバルトの需要が増加します。

自動車1台にどのくらいの量の銅が必要か、というと・・・

内燃機関(エンジン車=ガソリン・ディーゼル車)自動車では約23㎏
ハイブリッド車(HV)では約40㎏、
プラグインハイブリッド車(PHV)は約60㎏使用。
EV車で約83㎏、ハイブリッド式のバスでは約89㎏
バッテリー駆動のバスでは約224㎏―369㎏の銅が必要。

EVの使用に必要な通常の充電器にも約0・7㎏
急速充電器では最大8㎏の銅需要が生じるとか。
(ICA:国際銅協会)

またコバルト需要は2030年までに30倍以上に増加する見通し。

でもって、ディーゼル車でなくなればプラチナの需要が、
ガソリン車がなくなればパラジウムの需要がなくなっちゃうわけです、、、ね。

特にディーゼル車はフォルクスワーゲンはじめ数ある自動車メーカーが
排ガス基準の不正を行っていたことが発覚し、ディーゼルがクリーンであるという
ブランドイメージが著しく失墜。SUBARU(スバル)は2020年度をめどに
ディーゼルエンジン車の製造・販売を中止することを決めています。。。

この影響は大きく、プラチナの先行きは明るくないというのが昨今の風潮ではありますが、
トラックやバスなどの大型車は 燃費、トルク(力)の高さ、耐久性や ブレーキ性能などの問題から、
EVシフトはすぐには進まないと見られていますので、
将来完全にプラチナ需要がなくなるワケではありませんよ(*’ω’*)
南アフリカは燃料電池車推進に必死だという話も。

一方で、パラジウム価格は上昇基調にあり、パラジウムとプラチナの価格差は
先日25ドル程度にまで縮小しました。昔は4~5倍もプラチナが高かったのですが、、、。

というのもEV自動車は電力走行ですから電力が必要となります。
電力供給問題が発生しますね。


英国のEV移行に電力不足がブレーキ、巨額投資必要に
http://jp.reuters.com/article/britain-power-autos-idJPKCN1BI0DV

さて、今後のEV車シフトで増加する電力需要を賄う主力のエネルギーは?!

内燃機関車が減少すればガソリンや軽油需要が減少する反面、
電力を生み出す「発電所」ニーズが増すことになりますが、
EV車推進の大義が環境配慮であるなら、電力供給も環境に配慮し
再生可能エネルギーへとシフトするでしょうか・・・?!

エネルギー効率から考えてもそれだけでは到底電力が足りません。
増加する電力需要に応えるためには原子力、あるいは石炭、天然ガスによる
発電需要が自ずと増加していくと考えられることから
石炭や天然ガスに未来がある、という見方もあるようです。

リチウム電池の技術も目覚ましいものがありますが、
電池切れとなった場合には、ガソリンスタンドのように電力を充電できる場所が必要。
電源インフラの問題もあるでしょう。

というような背景でEV車シフトは時間がかかる、というのが専門家の見方で
端境期にはハイブリッドカーが脚光を浴びるとの指摘もあります。

これが、昨今のプラチナ安パラジウム高の背景なのかもしれません。
ハイブリッドカーはガソリンも使用しますものね。

今すぐにガソリンや灯油、原油価格を動かすような材料ではありませんので
先物市場でエネルギーをトレードする際には、足元の在庫や生産量を見るべき。
ただ超長期的目線でロシアの天然ガスの会社の株でも買おうかと
ゆるゆる考えています(笑)

コモディティは長期的には銅でしょうか。
あるいは、自動車市場に長期的な買替需要が起こるとするならば
タイヤ需要という意味でゴムも面白そうですが、
こちらも足元で需給が緩いので、今すぐに、ということじゃありませんが。

産業構造の大きな変化はいろいろなところに投資のチャンスがありますね。