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原油上昇の秋?!需給の引き締まりと地政学

ここにきて原油が勢いよく上昇してきました。

※WTI原油とブレント原油 オレンジラインが北海ブレント

オイル

材料はさまざま。需給がタイトになるとの見通しが広がってきました。
ハリケーン相場はすっかり終了しています。

①OPEC石油輸出国機構 9月月報(12日公表)

【需要】
・来年2018年のOPEC「加盟国産原油」の需要見通しを引き上げ
 日量40万バレル引き上げ日量3280万バレルになる、とした。

・また2018年「世界の原油需要」見通しも上方修正
 日量40万バレル積み増し9810万バレルとなるとの見通し。

 結果、18年の世界原油需要は今年に比べ日量135万バレル伸びると予想
 欧州と中国の需要増を見込む。
 
【供給】
 ・OPEC加盟国の8月の供給量は日量7万9100バレル減の日量3275万5000バレル。
  (リビアで生産が落ち込んだ)
  
②IEA国際エネルギー機関 9月月報(13日公表)

【需要】
・2017年の需要見通しを上方修正(欧州の活発な消費が確認)
 (前月日量150万バレルから日量160万バレルへ)

【供給】
・8月の世界の石油供給量は、前月から日量72万バレル減少している。
・世界の原油生産が4カ月ぶりに減少に転じた。


ということで、OPECもIEAも世界の需要が旺盛である一方で
供給は細っている現状をレポート。

さらに、現状では来年3月までの協調減産について、延長の思惑もでています。

サウジ・エネルギー相、ベネズエラ・カザフと減産延長で協議
https://jp.reuters.com/article/saudi-oil-falih-idJPKCN1BM00V

来年3月までの日量約180万バレルの協調減産、
今年11月のOPEC会合を前に、最低3カ月間の減産延長が議論されている。


これで地合いが良くなってきたところにこのニュース。

クルド独立投票、トルコも原油輸出妨害を警告
http://jp.wsj.com/articles/SB12698469328384784231804583415512469028682?mg=prod/accounts-wsj

イラク北部のクルド自治区で独立の是非を問う住民投票が25日に実施されました。

これを受けてイラン政府がクルド人自治区で産出する原油の購入を控えるよう要請
さらに、トルコ政府も同原油の出荷停止を示唆、
パイプライン遮断を辞さないとしています。

クルド自治区の原油生産の半分以上は、トルコを経由するパイプラインを通じ
輸出されています。クルド政府は原油をイラク国営石油会社の手を通さずに、
独自に販売しているのですが、クルド自治区の独立を目指す反政府武装組織と
トルコが対立している、ということで、もし独立すればトルコを介しての輸出は
認めない、ということのようです。

影響が出るのは米シェールなどで独自の値動きとなっている
米国テキサスのWTI原油ではなくて、国際オイル指標である北海ブレント原油価格。
だから、上記比較チャートでブレント原油が勢いよく上昇しているんですね。

北朝鮮問題とは別の地政学リスクが原油価格を高騰させているわけですが、
月足チャートを見ていると、ボトムアウトしたように見えるのよねぇ。

※月足チャート

tukiashi

OPEC減産が効いていることと、世界需要が旺盛であることで
リバランス時期がそう遠くないだろうという見方が出てきたことも追い風。

原油はしばらく高値を更新する地合いが続くように思います。
つい先日まで原油の需給はじゃぶじゃぶだとして売り目線が大勢でしたが
原油は押し目買い。