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強含みの原油、地政学のみならず需給面からの材料も…

原油が強いですね。

WTI原油は再び50ドル台大台に乗せてきました。

WTI日足

米国ガソリン需要期はレイバーデーまでとされており
今の時期は冬の暖房用石油製品需要期にはまだ早いため需要の端境期。
例年、この時期はエネルギー価格は弱含みとなるはずですが、、、。

足元の原油高は地政学リスク要因によるところが大きいようです。

①イラク軍が北部のクルド自治政府と帰属を争う油田地帯キルクークに進軍

9月25日、イラク北部のクルド自治政府がイラクからの独立を問う住民投票を実施。
90%以上が賛成票を投じたものの、イラク中央政府はこれを「憲法違反」であり無効である
として経済的な圧力を強めてきましたが、いよいよ軍事力で強硬手段に出るようです。

クルド人自治区の独立運動に触発されて、独立機運が盛り上がることを警戒するトルコや
イランもイラク北部国境付近で軍事演習を実施するなど、圧力を加え始めているようです。

こうした動きが何故原油価格を押し上げるか、というと・・・

クルド自治政府の原油生産量は、キルクーク油田を含め日量65万バレル程度。
イラク全体の10%強に上ります。

もし、軍事衝突により原油生産が止まれば、供給への懸念から原油が上昇する、、、
ということを先取り原油高という側面がありそうです。


②トランプ米大統領、イランへ圧力?!

米欧など6カ国が2015年にイランと結んだ核合意について、トランプ大統領は
イランが遵守しているとは認めない、と表明。
これによって経済制裁を再開するかなどの懸念が浮上しています。

ティラーソン国務長官は、制裁復活を議会に求めない旨示唆しているのですが
トランプ大統領は、より厳格な対応をイランに対し行うよう議会に要請する意向で
調整が不調であれば、既存の合意を破棄するスタンスのようです。
議会は 60 日以内にイランに対する制裁の復活の是非につき決議することに
なっているようです。

イランは核合意による制裁解除で原油輸出を再開していますが
これまで生産量は日量約380万バレルまで回復してきています。
制裁が科されれば輸出が止まる可能性も否定できず、これもまた原油高要因。

一見、このようなニュースに反応して上昇したように見えますが、
足元の原油高は、こうした地政学要因、政治リスクによるものだけではないようです。

③世界の石油需給、急激に均衡化からタイト化へ向かう予想

国際エネルギー機関(IEA)が12日公表した月報では
2018年、世界の原油需給はほぼ均衡化すると報告があったほか、
OPEC月報でも需給均衡化だけでなく需給がタイト化するとの予想も。

9月の石油製品在庫が1,230万バレル減少しており、
5年平均を430万バレル(3.1%)下回っていることが指摘されています。

2017年Q1は供給過剰状態にあった石油製品ですが
世界の需要は伸び続ける中、どうやら急激に余剰感が解消されている模様。

需給面からも強気が台頭し始めた原油市場。
テクニカル面からは、2017年年初の高値水準であった55.20ドル付近を超えてくると
2015年の高値レベルである60ドル台が見えてくる形状。

※WTI原油週足チャート

 

WTI

現状では45~55ドルのレンジ相場の中での推移が続いているだけですが
足元で出てくるニュースは原油の強材料となるものばかり。
金融要因から金利上昇、猛烈なドル高ということでもない限り
レンジは上方ブレイクしそうな予感。
押し目買いでいいんじゃないかな。。。

TOCOM原油も足元は円高気味なので冴えませんが
日足で日足で見れば挑戦完了で再上昇パターンに見えます。
38000円割れで拾ってみたいですね。

※TOCOM原油日足

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