インターネット商品先物取引システム「Expert(エキスパート)」| 岡籐商事株式会社

文字サイズ

  • 大きく
  • 標準

4月8日(土)10時~15時30分はメンテナンスのため口座開設を停止します。

不需要期にも高止まりの原油、WTI60ドル目指すか

原油価格、底堅いですねぇ。

実は今の時期ってガソリン需要期が終わって暖房需要が伸びるまでの端境期。
つまり、不需要期なんです。それなのに価格が高止まり中。

足元ではサウジアラビアのファリハ石油相が24日、
「世界の原油在庫を平時の水準である過去5年平均まで減らすため、必要なことは何でもする」
と述べたと伝わったことが好感されたとの報道。


「世界の原油在庫を過去5年平均まで引き下げる」というスローガンは
これまでも掲げてきているのですが、なかなか
2012年7月26日、ECBのドラギ総裁が
「ECBは責務の範囲内でユーロを守るためにできることを何でもする用意がある」と
語った瞬間から「ゲームチェンジ」となり、ユーロドル相場の下落が止まって反転上昇した
ことがありましたが、それを思い出させるような発言ですね。

ただ、マーケットに影響を及ぼす発言のインパクトとしてはそれほど大きくありません。

原油価格が滅多売りされている環境ではないですし(むしろ価格は上昇基調)
サウジ始めOPECと非OPECの協調減産は長期化の様相を呈していますので、
ここから何でもやると言われても新味がない。

「柔軟に幅広い選択肢を検討する」とも話しているようですが、
減産量、減産期間以外にどのような策があるというのか、、、ピンときませんが、
原油価格が底堅くなって来ても尚、慎重なのは、こんなニュースもあるからかもしれません。


OECD原油在庫、2018年は再び増加の公算=IEA
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2017/10/200525.php

①米国でのシェールオイル増産見通し
②中国の原油輸入に関する不透明感

中国の今年の原油輸入規模からみると在庫がかなり積みあがっているのではないか、、
ということで、キャパシティに近付けば中国の買いが鈍るという懸念もあるようです。

ところが!中国を甘く見ない方がいい、というこんなニュースも。

宇宙から見る世界一の石油輸入国、コンセンサス大きく上回る需要か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-10-25/OYD50Y6JIJUO01

宇宙?

一瞬何のこっちゃと思わされる表現ですが、これは衛星データ-のことです。
(アーサ・スペース・システムズ)

人工衛星が集めたデータは中国の原油在庫が中国の通関・生産統計から推察し得る水準を
下回っていることを暗示していると指摘。つまり、公式統計が示す以上の石油が消費され、
世界の需給バランスが想定より逼迫(ひっぱく)している可能性がある~

~中国の原油輸入は先月13%増の日量904万バレルと、記録上で過去2番目の高水準。
1-9月の輸入量は前年同期比12.2%にも上っている模様。

これまでは需給が緩いことが前提のマーケットでした。
どちらかというとOPECの減産や米シェール増産といった供給サイドのニュースが
原油価格を動かしてきましたが(週間単位では米国原油在庫も材料ですが)
OPEC減産、原油価格下落によるシェール企業への新規設備投資鈍化などから
世界需給は引き締まってきているようです。

加えて、サウジは世界在庫を5年平均にまで減らすまではなんでもやる、との
強気発言。これでは原油を売りにくい。

ということで、原油価格、ここから60ドル方向に向けて上昇する余地が大きいとみています。

しかし、今は衛星から原油在庫を計測したり、
湾岸のタンカーの動きなどから将来の原油価格を予測する時代なんですよ。。。
随分時代は変わりました・・・