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プラチナ急反発の背景~南アランドの反騰

売り込まれていたプラチナが反発中。

※ドル建てプラチナ日足チャート

プラチナ 何かプラチナ需給に関する独自の買い材料が出たわけじゃないんです。

プラチナの生産国である「南アフリカ」の政治情勢を受けて
「通貨ランド」が大幅上昇したことが背景。

与党の議長にラマポーザ氏 次期大統領有力
https://mainichi.jp/articles/20171219/k00/00e/030/202000c

公金を私邸の増築に流用したことや新興財閥との癒着などの
汚職疑惑で悪評高い現ズマ大統領。
人気取りのために政策は財政支出拡大路線。

今年3月、財政緊縮路線を唱えていたゴーダン元財務相含む9人の閣僚を更迭し
格下げリスクの高まりから、通貨ランドが急落しています。

※ドルランド日足チャート 上昇方向がランド安です。

ランド
さらに、ズマ大統領は10月17日突然内閣改造に踏み切ります。
ズマ大統領に批判的なエネルギー相や内務相など6人の閣僚を更迭。

3月に9人、10月に6人の閣僚更迭、、、
YESマンしか周辺に置かないという徹底した独裁政治。

南アフリカは10月の中期予算方針で
2017年のGDP成長率見通しを2月時点の+1.3%から+0.7%へと下方修正、
財政赤字(対GDP比)見通しを2月時点の3.1%から4.3%へ引き上げました。

こうした動きを格付け会社が歓迎するわけがありません。

さらに11月9日、ズマ大統領が教育無償化の導入を検討しているとの報道。
財源は、、、?!国民の人気取りの政策で財政が一段とひっ迫する可能性が出ていました。

S&Pとムーディーズが11月24日に南アの格付けを発表するとしていたこともあり、
格下げを警戒して11月に向けて南アフリカランドが売り込まれていたのです。

そして実際に11月24日、米格付け会社S&Pが南アフリカの格付けを、
投機的(投資不適格)とされる「BBプラス」に引き下げました。
(ムーディーズは今回は引き下げを見送りましたが格付けを引き下げ方向で見直すと発表)
同社の格付けは投資適格級で最も低い「Baa3」で、投資適格級の格付けを失う恐れ。)


ランド安は、プラチナ下落に繋がります。
足元のプラチナ安はランド安によるところも大きかったと言えましょう。

その通貨ランドが、大きく巻き返しの上昇を見せているのです。

実は今週、南アフリカ与党アフリカ民族会議(ANC)の議長選が行われました。
結果はラマポーザ副大統領に決まったのですが、これが好感されています。

というのも、、、対抗馬がズマ大統領の元妻ドラミニ・ズマ氏だったんです!
現在はズマ大統領が議長を兼任。任期は2019年の総選挙まで)
元妻に決まれば、ズマ大統領の悪政は受け継がれていく、、、?!

という思惑が通貨ランドにとってマイナス材料だったのですが、
選挙の結果、僅差でラマポーザ氏となったことが好感され、
売り込まれていたランドの買い戻しが旺盛となっているんですね。

ランドが上昇していることで、プラチナも大きく反発しています。

ただし、プラチナの需給に大きな材料が出たわけではないので
上昇がトレンド化するとは思えませんけれど。

ただ、随分と売りこまれているプラチナ。
日本の現物市場ではプラチナが売れているようですね。

プラチナが一段安 国内価格、店頭は販売増える
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2470233015122017QM8000/

値ごろ感が強まり、個人の購入は増えている。プラチナ地金を扱う田中貴金属工業は12月1~14日の1日当たり地金販売量が11月平均の3.5倍に増えた。「100グラムや500グラムの地金を買い求める客が多い」という。

個人的には、触媒需要としての需要減が顕著となっているプラチナを
買う気にはなれませんが、とうとうパラジウムよりも安くなってしまいました。
金よりも、パラジウムよりも安いプラチナ。

これまでの常識では、買いなんでしょうねぇ・・・。

プラチナ価格低迷で鉱山会社の経営が危ぶまれており、そう遠くないうちに
鉱山閉山とか、鉱山会社の破たんとなるなどの可能性も囁かれています。

その場合は供給に甚大な懸念が生じるため、プラチナは高騰すると思われ、
今のうちからそれを狙った買いを仕込む、というのも面白いという見方も
あるにはあるんですけれどね。

足元では急反発中なので見送りです。