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ジョンソン・マッセイ社2017年プラチナ需給レポート

2月の金融市場の混乱は、米金利上昇がきっかけとされていますが、
トランプ大統領が通商問題に本格着手、世界経済後退への懸念も浮かび上がる中、
株価は神経質な展開。

今日は経済政策の司令塔である米国家経済会議(NEC)の
ゲーリー・コーン委員長が辞任するという報道が飛び込んできて、混乱中。

これ、米経済の先行きが危うくなる可能性を否定できませんよね。。。
減税とかインフラ投資とか、コーン氏がいなくても経済政策きちんとできるんでしょうか。

今後、株が冴えなければ、コモディティも全般冴えないトレンド入りの可能性も。

現状ではあまりに金利動向やドルの行方、それから株価など全般金融要因に
振り回されてしまって、コモディティ独自の需給要因が注目されていないのですが
2月にPGM(白金族)の需給レポートがジョンソン・マッセイ社から
2017年の需給報告が出ているので、今回はそのお話。

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2017年プラチナ需給(ジョンソン・マッセイ社)

★生産量

2017年の世界のプラチナ鉱山産出量は185.9トン。
2016年の189.2トンから▼3.3トン(▼1.8%)、生産は減少しています。

★需要

2017年世界のプラチナ需要は244.0トン。
2016年の255.5トンからは▼11.4トン(▼4.5%)、需要の方が多きく減少しちゃったわ。

リサイクル(新しく生産されたものでなく、地上在庫の再利用など)は61.6トン。

★需給バランス

このリサイクルを含めトータルのプラチナ需給バランスは3.4トン供給過剰。
6年ぶりの供給過剰となったことが明らかに。

【生産内訳】

世界一のプラチナ生産国である南アフリカの
2017年の生産量は135.7トン。前年比▼0.9トン(▼0.6%)で小幅減。
これで世界シェアは73%にも上ります。
2位のロシアの世界シェアは10.9%ですので、
南アフリカとロシアの2か国でプラチナ生産の83.9%を占めています。

こうした、供給元が極めて限定的であることもプラチナ価格が金より高くなる
大きな要因ではありましたが、、、
(ゴールドは比較的世界中で生産されています)

【需要内訳】

★工業需要 自動車触媒

宝飾よりも工業品シェアが大きいプラチナ。
特にディーゼルエンジンの排ガス触媒としての需要が大きいですね。
2017年もこの部分のシェアが4割程度に上ります。

工業需要は2015年に100トンを超えましたが、
2017年は102.2トン。2016年比で▼1.3トン(▼1.3%)で小幅減。

世界景気順調といわれていますが、プラチナは特殊事情から需要は減少気味。
特殊事情というのはドイツのフォルクスワーゲン車の排ガス不正問題。
これを発端に世界のディーゼルエンジン車の不正が次々発覚。

ディーゼル車の販売が落ちているということでしょうか。
世界はEV車シフトが加速していますので、未来は明るくない、ということになります。

ただ、2017年の需要内訳をよく見ると

欧州小型ディーゼル車の生産は予想されたほど減少しなかったほか、、
世界全体では2%の増加となっています。
さらに大型ディーゼル車でのプラチナ使用量は増加したこともあり、
触媒需要の減少は小幅減で、影響は限定的となったようです。

まだまだ一気にディーゼルからEVシフトが進んでいるというわけではなさそうです。


★宝飾品需要

私はゴールド派ですが、プラチナも宝飾品として根強い人気があります。
2017年宝飾需要は69.3トン。2016年比で▼5.8トン(▼7.7%)ですから4年連続の減少。

中国需要が減少した影響が大きかった模様。
中国需要の宝飾品比率は2014年の35.9%から2017年には28.4%まで低下しました。
レポートには18金等の宝飾品に市場シェアを奪われたと解説されています。


レポートから年間需給の外枠だけをピックアップしましたが、
ここから全文日本語で読むことができます。
多角的に需給が考察されていますので、お時間ある方は是非読んでみてください。

http://www.platinum.matthey.com/documents/new-item/pgm%20market%20reports/pgm_market_report_february_2018_japanese.pdf