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原油は徐々にポジション整理が進むもガソリンは…

原油価格の上昇が止まりました。

※WTI原油価格

原油価格

ロイターが25日、
サウジアラビアとロシアは原油生産を日量100万バレル引き上げることを
協議しようとしている、と増産の可能性があることを報じており
これが嫌気されていると指摘されています。

トランプ氏が、原油価格が高くなり過ぎており、自国の自動車販売台数に
影響を与えているとし、OPEC=サウジに減産を止めろと発言。
原油高にOPECが関与しているとTwitterで増産要請しています。
これが、サウジを動かしたという指摘も。

米国のイラン核合意からの離脱の背景にはサウジあり、と指摘されています。
2017年、サウジは米国製の武器12兆円分購入するなど、
トランプ政権になってから米国とサウジは急接近しています。

サウジアラムコのIPOを控えてサウジは原油価格を80ドル近辺まで
引き上げたい意向と報じられてもいますが、
トランプ大統領にとっての中間選挙も重要。
サウジがトランプ政権に接近しイラン包囲網を敷く足掛かりを得たとしても
トランプ政権そのものが崩れてしまっては意味がありませんものね。

まずは中間選挙対策が重要。

トランプ大統領がイラン核合意離脱を表明してから原油高、ガソリン高が
一段と進みましたが、米国ないでガソリン高がトランプ大統領のせいだ、
という世論の醸成がされるのは避けたい、ということのようです。

ガソリン高で米国民の不満が高まり中間選挙に影響しないよう
サウジ(OPEC)が動く可能性大、ということです。

実際、OPECのバーキンド事務局長は、
トランプ大統領の発言を受け減産緩和の議論が始まったと説明しています。

100万バレル減産緩和が実施されても需給均衡に近付く程度だとして
段階的な増産では18年第3四半期は供給不足になるなどと
ゴールドマン・サックスとか、野村證券とか、その他シンクタンクなども
原油強気を崩していません。

まだ100万バレルと決定したわけじゃないですが、、、。

さすがに原油先物市場では投機筋が利食いを入れ始めています。

※WTI原油 CFTC建玉明細 http://trend-line.co.jp/rand/zaiko/cftcgas.htm#

原油建玉明細
買いポジションの手仕舞いで価格が落ちてきているんですね。
まだ積極的に売りが増えてはいません。
それでもまだ60万枚もの買い越しのままです。

しかし、肝心のガソリン市場のポジションを見ると、、、

※NYガソリン 建玉明細 多少減ってますけど・・http://trend-line.co.jp/rand/zaiko/cftcgas.htm#

ガソリン建玉明細
ただし、ガソリン先物市場の流動性は原油に比べて小さいので
このチャートではパンパンロングに見えますけど
買い越し幅は10万枚程度ですが、ガソリン市場ではまだ
ポジションの整理(買いの手仕舞い)がほとんど見られないのです。

ガソリン価格も原油と同じ5/22でトップアウトしたように見えます。
これが天井だったのか、押し目買いで行くべきなのか。

※NYガソリンチャート(2017年9月はハリケーンで供給障害があったため特異な値動きです)

ガソリンチャート
ここからのガソリン価格を展望するのに、季節性のお話をしましょう。

月別騰落率を検証していくと過去十数年の月間騰落率を検証していくと
1月はガソリン価格は下落することが多く、冴えない値動きで1年がスタートします。
しかし、1月をボトムに2月、3月とパフォーマンスが上がり
4月が最も上昇する月となる季節性があります。

4月が年間で最も上昇確率が高く、騰落率も高いのですが
4月をピークに夏場に向けて価格下落が続いき、
9月~10月の騰落率はマイナスとなります。

これが、過去十数年のガソリン価格の値動きの特徴ですが、
ガソリン需要の季節性を考慮すれば、大変わかりやすい動きなのです。

米国は自動車社会。ガソリン需要がガソリン価格を動かします。

一般に米国のドライブシーズンは、
5月最終月曜日のメモリアルデー(戦没者追悼記念日)から、
9月第一月曜日のレイバーデー(労働者の日)までとされています。

米国景気が良ければガソリン需要が増加し、
足下ではOPECと非OPECが減産を継続していることから
需給が引き締まってきている、という事実が、これまで原油、ガソリン価格を
支えてきましたが、増産の可能性が浮上したうえ、
コモディティ需給の季節性を無視して
ここからどんどんガソリン価格が上昇するでしょうか。

定義上のガソリン需要期は5月末からですが。
先物市場でのガソリン価格は、先に先に織り込んで動き始めます。
5月からのガソリン需要期に向けて価格が上昇しますが、
4月には相場がピークアウトしてしまうんですね。
(もちろん、必ず4月が天井ということではありません。
過去十数年の検証では4月ピークアウトが最も多かったということ)

上昇を始めるのが2月くらいで、ピークアウトが4月(5~6月の年も)。

その後、夏場~秋口に向けて価格下落が続いき
9月~10月、ガソリン価格の騰落率はマイナスに沈む傾向があります。

何が言いたいかというと、今年もそのパターンを踏襲するなら
ガソリン価格は5/22の2.172ドルで天井を付けたんじゃないか、ということ。

ガソリンはここから戻り売りでいいのではないでしょうか。