日本フィナンシャルセキュリティーズ

11月30日のOPEC総会、減産合意に向け思惑交錯

原油が強い。

※WTI原油価格

原油
ドル高にも崩れず21日海外市場ではご覧の上昇。
WTI原油は再び50ドル大台乗せ目前にまで切り返してきました。

目下、原油市場の注目は11月30日のOPEC総会ですが
専門家であればあるほど減産正式合意は難しいだろうと懐疑的。

しかし、マーケットは素直にこれを期待して買い上げる展開です。
週初からは5%もの値上がり。

9月のアルジェリアでの非公式会合も同様、専門家ほど減産合意など
ありえないと予想していましたが、一部に増産凍結の期待があって
買われていました。蓋を開けてみたら増産凍結どころか減産合意で
原油価格はポーンと上放れ。何が起きるかわからないのが2016年の相場です。

ゴールデンサックスのアナリストらは、減産合意に至るとして
第4四半期は1バレル50ドルにまで値上がりするという短期予測を発表、
これも材料視されたようです。

ひょっとしたら、原油もトランプ効果かもしれないなぁ、
って思っていたんですけれど~そう思っていたら

広瀬隆雄さんの記事が面白いです。是非ご一読を。

 トランプ大統領の閣僚人事により、原油価格が急騰!?
11月30日のOPEC総会で減産合意に到達すれば、
「石油株」「シェール株」「石油サービス株」が買い
http://diamond.jp/articles/-/108821

「OPECとの絡みでは、CIA(中央情報局)長官にマイク・ポンペオが推挙されたことと、
国家安全保障補佐官にマイケル・フリンが抜擢されたことが重要」

ポンペオは、イランの核開発を制限する「6か国核合意文書」に
強硬に反対する立場を取っている人物なのだそうです。

制裁を解かれてようやく原油生産に動き出したイランは
経済制裁前の水準にまで原油生産が戻っています。
さらなる増産に動きたいイランは、今回の減産合意には参加しない
姿勢を取っており秩序を乱す存在でもあります。

しかし現実には、イランは石油生産設備投資ができない環境にあったために
設備が老朽化。ここからの増産には米国などからの技術などの投資が必要。

ところがポンペオ氏がCIA長官となれば、米企業はイランとの取引が
やりにくくなるのでは?!という思惑がはたらくため、
イランが減産合意に動き、秩序を乱すことなく6か国核合意文書に基づく
商取引の正常化を求めていくスタンスに代わってきたのでは、、、

という考察です。面白いですねぇ!!

それから国家安全保障補佐官に抜擢されたマイケル・フリン氏。
イスラム回教に対して過激なタカ派だそう。。

広瀬さんは回教国が多いOPECのメンバー間では、
「俺たち、反目し合っている場合じゃない!」という危機感が
醸成されつつある~と指摘しています。

となると、意外と減産合意でまとまる可能性があるんじゃないか、、、
ってことですね。さて、どうなるでしょうか。

価格はそれを織り込み始めたように見えますが…。