日本フィナンシャルセキュリティーズ

ゴールド1200ドル割れ、米金利急騰で投資妙味剥落

ドル建て金価格1200ドルの大台節目を割り込みました…。

※ドル建てゴールド日足

金

トランプラリーで資金は全て「株」に向かっています。

※NYダウ 連日で史上最高値更新中

 NYダウ

トランプ氏の提唱する政策「財政出動」は金利を上昇させるものとして
金利が急伸中。つまり債券市場も暴落しているのね。

※米10年物利回りは一時 2.417%と、2015 年 7 月以来16 ヵ月ぶりの水準まで上昇。

金利

2016年1~7月にかけて、ゴールドが買われた背景ですが、
超低金利時代で「金利のつかないゴールド」のデメリットが
消されていたことがひとつの支えとなっていました。

2015年12月に米国は利上げを実施しましたが、それが材料出尽くしとなり
結局は利上げ以降ドルは下落する展開だったことに加え
1月には日銀がマイナス金利政策を導入。
欧州と日本がマイナス金利となる中、債券投資に妙味がなく
利回りのある投資先がなくなっていくなかでゴールドに資金が流入したのです。

ブレグジットや大統領選挙への警戒からの逃避先にもなっていたものと思われますが、
ブレグジットで急騰した金は大統領選挙で急落するという展開となってしまいました。

不透明要因とされるリスクeventが通過してしまったことで
金に資金を逃避させておく理由もなくなったんですね。
加えて、金利が上がって来たために、ゴールド投資妙味は低下しています。

ということで、トランプラリーが継続する間は、金は下がるリスク大。
今後のリスクeventがあるとすれば、足元では12/14イタリア国民投票かな。

11/30のOPEC総会での原油価格動向も気がかりですが、
テクニカル的にゴールドは今年の上げ幅の61.8%を削ってしまった状態にあって
61.8%戻しは全戻しと言われたりもしますので、下手すると1000ドル節目を目指して
下落する展開も覚悟しておかねばならないのかもしれません。

※ドル建て金 週足 フィボナッチリトレースメント、、、

週足

ただし、円建て金は、円安がサポート。
超長期には溢れるマネーの信認が低下する流れにありますので
金は資産として重要な位置づけにあることが再確認される時が来ると思います。
円建て金は4000円近傍まで下落する局面では粛々と買いたいですね。

TOCOM金