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OPEC8年ぶり減産合意にこぎつけたワケ

OPECの減産、8年ぶり合意で原油が急騰しています。

内情をよく知るものほど、足並みの揃わなさやリスクに警戒していましたが、
今年2016年の一連のイベントは、マーケットにはリスクだと指摘されながら
結局,イベントが買い場を提供、その後はぐいぐい上げるというものばかり。
9月のアルジェリア非公式会合での減産合意のサプライズから、
市場の期待があまりにも盛り上がり過ぎていたため、ゼロ回答というわけには
いかないだろう、とは言われていましたが、結果は満額回答。
申し分のない減産量での合意にこぎつけました。

OPECは1月までに生産量を日量約120万バレル減らし、
9月のアルジェ会合でまとまった日量3250万バレルへの減産計画を実現すると発表。

OPEC、8年ぶり減産合意 原油相場の回復優先
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK30H51_Q6A131C1000000/

「シェアを重視するこれまでの戦略を転換」との見方もありますが、
これは、シェール革命に湧く米国とのシェア獲得競争において
一定の成果があった、ということによる転換なのかもしれません。

2015年初旬の生産量から見るとこの2年で、
サウジは約110万バレル増産となっており、
米国シェールオイルは約90~100万バレルの減産を強いられています。

(この2年ほどの間にサウジアラビア、イラン、イラクの3か国は
おおよそ日量100万バレルづつ総計で300万バレルもの増産)

価格を下げさせることで米国シェールの採算が合わなくなったことによる
シェール減産は、リグ稼働数などを見ても明らかですね。

結果、サウジはほぼその分を増産に成功しており、
今回の120万バレルの減産のうち、サウジは50万バレルもの減産を
引き受ける計算ですが、それでも2015年初頭から比べれば大きな減産ではなく
10月の生産量でも日量1053万バレルもあるサウジにとって50万バレル程度なら
それほど大きな減産量ではありません。

ということで、シェア獲得競争での勝利をおさめたことで
再び価格調整に入った、ということでしょう。

26ドル台まで下落した際には
OPECのカルテルとしての機能は失われたという指摘が溢れましたが、
これは戦略だったわけで、今回OPECが減産するだけでこれだけ原油価格が
動くのですから、OPECの価格調整能力、カルテルとしての存在感は
甚大であることを改めて認識させられたように思います。

ということで、原油はもう30ドル台に下がる、なんてことは考えにくく、
おそらく40~60ドルレンジを目指すものと思われます。

あんまり高くなりすぎるとまたシェールが増産しはじめますので
せいぜい60ドルくらいかなぁと思いますが。
原油