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今年も原油価格が株価に影響?!原油の需給は~

11日、トランプ氏の初の記者会見を控えて警戒もあって
週明け9日の米株が崩れてきたのかな、、とも思うんだけど、
原油価格の下落も影響は大きいかもしれません。

※WTI原油先物日足チャート

日足原油
イラクのルアイビ石油相は、12月輸出量が過去最高となる日量351万バレルに達したと発言。

OPECと非OPECの減産の枠組みへの実効性への懐疑的ムードが手仕舞いを読んだ模様。
こんなこと、そもそもわかっていたことですけどね。。。
ある日突然数字となって出てくることで材料視されることもあるのね~。

同時に米国シェール増産への警戒も、これまた今更ながら材料視。
1月6日時点の米石油リグ稼働数が前週比4基増529基、
たった4基の増加ではありものの「10週連続増加」を嫌気したとかなんとか。

これらのニュースを嫌気して12月16日以来ほぼ1カ月ぶり安値を更新してます。

昨日9日はNYダウも76ドル安と20000ドル大台目前に失速したわけですが、
これを原油下落で石油株に売りが膨らんだ、と指摘する向きも。

今年もまた、原油価格はマクロマーケットに及ぼす影響は大きいのかな。
40~50ドル台を推移しているようならそれほど大きなリスクではないと思いますが、
それでも、株価高値トライ局面では原油失速が足を引っ張ることで全てが
失速する相関はあるということが改めて確認できたと言いますか…。

大局では、原油は2016年にあったような20ドル台への下落というようなリスクは
考えにくく、45~60くらいが年前半のレンジじゃないでしょうか。

OPECと非OPECが協調減産合意したというインパクトは大きく、
再びその合意がなかった時の価格帯に戻ることはないでしょう。

ここからは「減産遵守率」と「需要(在庫増減)」がテーマでしょうか。

また、トランプ新政権は環境配慮をやめてエネルギー開発を促進させる意向。
「米シェール増産スピード」もテーマになってくるでしょう。

そのうえで、世界需給がいつリバランスするのかが重要。

IEA世界エネルギー機関の12月の月報では(減産合意後初の需給予想)
「OPECと非OPECが減産合意を実行すれば6ヶ月以内に需要が供給を上回る」
と予想しています。

OPECと非OPECの合計日量180万BDの減産を実行されれば、
2017年の前半には60万BDの在庫が取り崩されることになる、、としていますが、さて。

11月の月報では「供給過剰は少なくとも2017年後半まで継続、4年連続で供給過剰」
という予想だったのですが、減産合意を受けて大きく見通しを変更しています。

またIEAのシェール生産への見通しですが
価格上昇が増産につながる可能性がある、としながらも、
企業からの賃上げ要求などコスト増となることが予想されるため
事業拡大や資本投資増でプラスのキャッシュフローを維持できるかどうか、
慎重にみる必要がある、としています。

要するに、増産にもコストがかかるため、現在の価格と見合うのかどうか微妙。
ということですね。確かに米国は賃金インフレ傾向が確りと見て取れますし、
本当に需要増となって需給がタイト化するということでもなければ
新たに事業拡大に踏み切るには、慎重にならざるを得ないでしょう。
2015~2016年の原油下落で懲りたというところも多いでしょうしね。

ということで、米シェールは思ったほどの増産にはならないかもしれない、とするならば、
20ドル台とか30ドル台というレベルの下落を恐れることはないということで、
原油は40ドル台まで下落すれば買い方向。

いえ、50ドルを割ることもないんじゃないかと思います・・・。
オレンジのトレンドラインがサポートとなって反発、60ドルを目指す方向ではなかろうか・・・。