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トランプ大統領の発言がパラジウム相場の急騰招く

パラジウムが暴騰中。

※パラジウム日足

パラジウム

現物が不足しているようです。

あれ、、、同じ「自動車触媒」として使用される金属
プラチナは上がらないんですけど(^^;

※プラチナ日足

 プラチナ

PGM,白金属といってプラチナとパラジウムの価格はよく比較されてきました。
これまで歴史的に圧倒的にプラチナの価格が高く、パラジウム価格は安かった。
その価格差は4~5倍程度に拡大していたこともあります。

※ただし、どちらも価格変動が非常に大きい貴金属ですので
必ずしも一定の価格差を保っているワケではありませんでしたが。

どちらも希少性は高いのですが
プラチナの方が重く(より重い方が人は価値を感じやすい)
また、工業用需要以外にも宝飾用の需要もある、などの背景から
プラチナの価値が高く評価されてきたんですね、これまで。

それが、どういうわけか価格差が急速に接近しており、
プラチナとパラジウムのパリティ(1対1、等価となること)が
現実味を増してきています。

パラジウム需給の基礎知識はTOCOM取引所のHPにも。
http://www.tocom.or.jp/jp/guide/study/textbook/preciousmetals/preciousmetals4.html

そして、プラチナの基礎知識はコチラから読めます。
http://www.tocom.or.jp/jp/guide/study/textbook/preciousmetals/preciousmetals03.html


基礎知識として、同じ自動車触媒でも
プラチナはディーゼルエンジン車に使用される金属であることに対し
パラジウムはガソリン車の触媒として使用される金属である、という違いがありますが、
どうやら、今回のパラジウムの急騰は、この差が影響しているものとみられます。

そして、この背景には「トランプ大統領」の存在が!!

このカラクリ、解ります?!

6月1日、トランプ大統領はパリ協定離脱を正式に表明しました。
地球温暖化対策の国際的枠組みですが、
産業革命前からの世界の平均気温上昇を「2度未満」に抑え、
平均気温上昇「1.5度未満」を目指すものです。

各国が二酸化炭素排出量を抑制する目標を掲げて達成に向けて努力するわけですが、
自動車の排気ガスなどもこれに含まれるってことで、
トランプ大統領は、米国としては自動車の排ガス排出削減を進めることを
放棄すると言っていると解釈もできますね。

米国はガソリン車が主流です。
そして米国はシェール革命によって原油の生産大国となりました。

トランプ大統領はまた、環境規制も緩める方向でシェール生産をさらに拡大する方針。
ガンガン原油を掘って、ガンガンガソリン車を走らせるぞ。ということです。

パリ協定からの離脱は、簡単ではないようですが、
相場というのは先に先に材料を織り込みに行きます。

ガソリン車販売が増えれば、その排ガス触媒として使用されるパラジウムが必要に
なってくる、ということですね。
アメリかがディーゼル車主流であればプラチナが上昇したんでしょう。

ということで、トランプ大統領のパリ協定離脱発言から上昇が加速したパラジウム。
いよいよプラチナと同じ価格になってしまう日が見えて来そうです。

ただし、等価となった場合はパラジウムの割高感から
パラジウムは一旦売られると思われますので、このラリーも最終局面じゃないかしら。

ただし、パラジウムとプラチナ市場の構造的な変化ですので、
その価格差は再び大きく拡大していくことはないのかもしれません。


月足チャートを掲載しておきますね。

※プラチナ月足

ぷら月足

※パラジウム月足

パラ月足
1998~2000年にパラジウムが急騰、急落する異常な相場がありました。
この時の話を書くと長くなりますのでまた今度。

ただ価格は見事に行って来いとなりました。
200ドル程度にあった価格が1100ドル近くまで暴騰し、
再び200ドルへと戻っていきます。

通常の需給では考えられない投機的なドラマがありました。
この時の価格は参考になりませんので、
プラチナと比較するときは2003年以降の価格を見てください。

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