
プラチナ上昇の背景、プラチナ自身に強い材料があるわけではない?!
プラチナが動意づいています。上がってきました。
※NYプラチナ日足チャート
私は下がると思っていたので想定外。。。
ポジションは持っていなくてセーフでしたが、
世界中でEV車宣言が飛び出してディーゼル車が衰退する中、
何故今、プラチナが上がってきたのでしょう。
①CMEのパラジウムの証拠金が上がり過ぎている
今年はパラジウム相場が美しい上昇トレンドを形成。
パラジウム上昇に投機資金が流入してきたことで
CME先物市場のパラジウムの証拠金もどんどん上昇。
5月には400ドル程度だったものが、現在は何と2200ドルにも上がっているんですって。
こうした証拠金引き上げでパラジウムを手仕舞い、
それが割安放置であったプラチナに流れてきている、
という側面があるようです。
※NYパラジウム日足チャート
プラチナ、パラジウムの商品としての需給ではなく
マーケットのポジションの偏りという需給が是正されることで
価格が動くこともあります。内部要因分析とも言いますが
パラジウムにあまりにポジションが偏れば、同じPGM族である
プラチナも一緒に上がるということもあるのですが、
昨今、あまりにもプラチナ単体で見た場合にいいニュースがなかったので
2つの商品の価格差が縮小する一方でした。
2010年には1200ドルもプラチナが高く、パラジウムが安かったのですが
その価格差は縮小の一途をたどっており、パリティ、同値になる日が
目前です。ファンド勢はパリティまではパラ買い、プラ売りの
裁定取引を続けるんじゃないか、って思うんですが、
CMEの証拠金が引き上げられてきたので、ガス抜きとなっているようですね。
※プラチナとパラジウムの価格差チャート
汚職疑惑の南ア・ズマ大統領、無記名で不信任投票
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGT08H01_Y7A800C1EAF000/
今夜8日21:00投票開始だそうです。
ズマ大統領はすでに8年以上も政権を握っているそうですが
汚職疑惑が取り沙汰され国民の不満が広がっています。
国民からの人気が高いゴーダン財務相を突然解任したりして
ニュースになりましたが、この時は確か通貨ランドが売られましたね、
足元では野党に加え、ズマ氏が率いる与党の有力者からも
辞任要求が出ており、今夜の投票は無記名で実施とのこと。
ことによってはズマ氏は辞任に追い込まれる可能性が。
このチャートはドルランド。上昇がランド安です。
2011年から2016年まで5年間ランドが売られ続けました。
この背景には南アフリカのファンダ、政治情勢だけでなく
米国利上げ思惑でのドル高という金融要因もありましたが
このランド安も、プラチナ安の背景でした。
2016年からはランド高、ドル安に転換していますが、
足元ではランド高が止まり揉みあいに入っています。
再びランド安に転じるのか、この揉みあいをこなして
更にランド高となるのか、今回の投票で値動きがあるかもしれません。
ランド高なら、プラチナ高。
ランド安なら、プラチナ安です。
足元、週足レベルでランド高になってきているのは
不信任投票への期待があるのかもしれません。
今夜の結果に注目。
個人的にこの結果を受けてランド高となりプラチナが大きく上がれば
その高値を売りたいと思っています。
その理由はまた次回。