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ハリケーン「ハービー」被害でガソリン上昇?!

13年ぶりの猛威を振るうとして警戒されていたハリケーン、ハービー。

先週末に米テキサス州沿岸に上陸した模様です。
被害状況が解りませんが、こんな記事も。

ハリケーンでNYガソリン高騰も-テキサス州製油所の被害拡大なら
2017年8月26日 16:08
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-08-26/OVA4TL6S972801

米テキサス州沿岸に上陸したハリケーン「ハービー」がこのまま沿岸地域に大きな被害をもたらせば、ニューヨークのガソリン価格は上昇する見通しだ。

メキシコ湾岸の製油施設は風速時速100マイル(約161キロメートル)を超える暴風雨に見舞われている。これら施設は東部の自動車燃料の主要供給源だが、既に約10%が稼働を停止している。

閉鎖ないし損害を受ける製油所が増えれば、東部のガソリン価格が上昇する可能性が高い。ニューヨーク、ボストン、ポートランドに近い施設の戦略備蓄では1日程度しか不足をカバーできないからだ。一方、フィラデルフィア周辺の製油所は需要増と利幅拡大で、不振を脱する可能性がある。

これが26日夕刻のニュースですが、
ガソリンチャートを見てみましょう。
先週末はヒゲを上下に乱高下、週明け上髭を超えて上昇。

gasorinnhiashi

神経質に動いていますね。足元では上がっているようにも見えますが
週足で見ればこんなものです。それほど上がっていません。

※ガソリン週足
  ガソリン週足
  
未だ被害などが正確にわからないのですが、
思惑での動きも現在はあまり大きくありません。
今は被害の影響がどの程度なのかの情報待ちで週足のレンジ上限で止まっています。

 

2005年8 月下旬に米国メキシコ湾に来襲したハリケーン「カトリーナ」覚えていますか?
この時は同地域における石油会社の従業員の多くが住居を失うほどの被害。
石油生産施設に係る陸上の前線基地がハリケーンで被害を受けたことにより、
ガソリン価格が急騰しました。
供給の停止等の影響で操業停止に追い込まれた製油所もあったのです。

しかも、このカトリーナによる石油・天然ガス関連施設復旧が完全でないのに
9 月20 日過ぎにはハリケーン「リタ」テキサス及びルイジアナの州境に上陸。

実際にはリタの影響はそれほど大きくなかったのですが
この年はエネルギー市場も大変でした。8月下旬にカトリーナで上昇し、
9月中旬にリタで再上昇するという乱高下を演じました。

※この時のガソリンのチャートがこれ。2005年ガソリン日足

katori-naガソリン
米国政府はSPR戦略備蓄法室を発表したほか、
IEAも加盟国による協調で日量200万バレルの備蓄放出を30日間実施。
価格が沈静化に向かうことになりました。

今回も、もし製油所被害が大きけレバガソリン価格は大きく上昇することと
なったかと思いますが、当時と違うのは米国のシェールの台頭で
供給のチャネルが増えているという違いもありますので
当時の高値2.92アラウンドまで上昇するということはないと思いますが、、、、
チャートは週足のレンジを上方向にブレイクすると思わぬ高値を示現する可能性。

値ごろで売ると危険かもしれません。

ヘッジファンド勢はハリケーン襲来までにショートしていたみたいだし。

ヘッジファンド、ハリケーン襲来直前に売りポジション増やす
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-08-28/OVDF5Q6S972801

未だ被害状況と今後の影響について情報がないので、慎重に。
場合によってはファンドポジションが踏みあげられるリスクも。