インターネット商品先物取引システム「Expert(エキスパート)」| 岡籐商事株式会社

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原油下落続く、原油価格はトップアウトしたのか

原油下落が続いています。
原油日足
2017年夏の上昇開始からの上昇トレンドラインをきれいに下抜け。
200SMAも割り込んでしまいました。

10月5日の75.88ドルが高値でしたが、よくよく見てみると5月からレンジ相場が続いていて
10月にレンジ高値をブレイクしたかに見せての反落。
ブルトラップにも見えますが、10月の高値はダマシだった印象ですね。

◆10月高値までの強材料。

①11月5日、米国が対イラン制裁を再開、同盟国にイランとの原油取引停止求める。

⇒日量100万バレルのイラン産原油が市場から失われるとの懸念

最後の高値を付けた材料は、イラン制裁でした。

◆10月トップアウトし下落に転じた背景

まずは、急落の背景、考えられる材料を10月25日に書きましたので参照ください。

原油急落の5つの背景~政治、需給、ファンド動向
https://www.shouhinsakimono.com/expert/blog/ohashi/126566/

以下、ブログ執筆時以降の下落の材料について記します。


①イラン制裁で供給不足にはならない?!

11月5日に迫ったイラン再制裁ですが、すでに市場の強材料ではありません。
そもそもそれほど厳格遵守を求められているワケではありませんでしたが、
世界の原油の生産と需要のバランス、需給要因から、供給不安は後退しています。

ではその世界の需給データーを。

【供給(生産)】

※OPEC(石油輸出国機構)10月の産油量

前月から日量39万バレル増の3331万バレル、2016年12月以来の高水準。

サウジの産油量は日量15万バレル増の1068万バレル。
リビアでは日量17万バレル増えて122万バレルと、13年以来最高でした。

仮にイラン制裁で100万バレル不足したとしても
サウジアラビアとリビアの増加分だけで十二分に埋め合わせられています。

※非OPECロシアの10月産油量

日量1141万バレルで9月1136バレルを上回り、
1991年のソ連崩壊以降で最高水準の生産量を記録。。

※米国産油量 EIA(米エネルギー情報局)発表8月の米国産油量

日量41万6000バレル増の1134万6000バレルで、過去最高を更新。

サウジアラビア、ロシア、米国を合わせた産油量は過去最高で
3カ国だけで世界の原油消費量3分の1超を供給しています。


【需 要】

石油輸出国機構(OPEC)は11日公表した月報で、
2019年の世界の原油需要の伸び予想を3カ月連続で下方修正

来年の世界原油需要は日量136万バレル増加すると予想ですが
増加幅は前月から5万バレル縮小しています。


【在 庫】

EIA(米エネルギー情報局)が31日発表した
週間の石油在庫統計では、米原油在庫が6週連続で増加しています。

前述のブログに書きましたが、製油所定期修理時期で在庫増は
驚くようなものでもないのですが、
地合いが弱いと材料視されてしまいます。

ということで、世界の原油生産は伸び続け、需要減が警戒され始めました。
イラン制裁も近づいていますが、
31日、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が
「「友好国や同盟国を傷つけたくない」
「全ての国が輸入を即時に停止できないだろう」と述べたことが伝わっています。

イラン制裁がそれほど厳格な制限ではないとの思惑が広がりました。

インドやトルコが適用除外を求めている他、
日本も適用除外を要請しています。


②世界景気後退懸念

そもそも原油輸入大国中国の景気後退不安が増大している中で
絶好調のはずのアメリカの株が崩れてきたことで
景気の先行きに不安が広がり始めています。

原油は株価との相関も高く、株安は原油安の思惑を強めますね。

※国際通貨基金(IMF)が保護主義の報復合戦と新興国の不安定を理由に
世界の経済成長見通しを下方修正

2018年の成長率予測を3.7%と7月時点から0.2ポイント下方修正
(下方修正は2016年7月以来)
2019年2.5%、0.2ポイント下方修正、2019年以降最大0.8ポイント下振れも

※エネルギー大手BPのCEOであるボブ・ダドリー氏は、
来年は景気後退によって原油価格が50-60ドルに下落する可能性を指摘してます。

③WTI原油先物市場、10月20日以降コンタンゴに

コンタンゴとは順鞘のこと。
バックワーデーションが逆鞘。

先に行くほど価格が高くなる現象をコンタンゴという

原油などはその保管コストがかかるため、保管が長くなる先物価格は
コスト分が上乗せされて高く取引されます。

同じ先物でも日経など株価指数先物などは保管コストがかからないので
コスト分が上乗せられるという考え方はありませんが
商品、コモディティは先物価格が高く、現物価格が安いというのが常態なのです。

しかし、現物価格や現物に最も近い期近先物価格がより遠い先の先物価格よりも
高いということが起こります。
これがバックワーデーション、逆鞘です。

原油先物市場はOPECの減産によって需給が引き締まってきていたため
長期的にバックワーデーション状態にありました。

先物市場には「逆鞘に売りなし」という言葉があるのですが
現物市場がタイトなために逆鞘化するわけで、この状態になると
先物市場も現物価格に連れて価格が引き上げられていきます。

昨今の原油高は、先物市場でのバックワーデーションが材料とされていた
側面も大きかったと思われます。

これが10月20日以降、順鞘に。
コンタンゴとなっているのは 2019年11月限までですが、
現物(cash)価格が63ドル台にまで落ちてます。

※WTI原油先物価格 限月間の価格の違いを比べてみると、、、

鞘
ということで、短期的には原油価格は買われ過ぎていた、として
価格の修正が強いられる可能性を示しています。

10月高値に向けてイラン制裁を材料に買われてきた分が余計だった、
ということでしょうか。

現状ではいいところまで下げってきましたが、
日足チャートで200EMAを割り込んでしまいましたので、足下は弱気が支配。
週足チャートで0.382%修正となる57ドルくらいまでの下落はありそうです。

④ファンドポジションはロング解消が続く

原油ファンドポジション減少
ようやくファンドのロング解消に価格が本格的についてくるか。
これまでファンド買い越しが減少を続けていても価格は上昇を続けてきました。
最後の最後はイラン制裁プレミアムの上昇だったかと思われますが、
ファンドのロング解消もあと一息ありそうですね。

ブルーのラインくらいまでのポジション解消はありそう。

ということで、もうしばらく戻り売り戦略。

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