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ゴールド新時代の幕開け?!利上げサイクルでも上昇していたゴールド

ゴールドが勢いを増して上昇しています。

特に、先週末25日金曜のNY時間の上昇が激しかったですね。

※ドル建てゴールド日足

ゴールドp
この急騰の背景はなんでしょうか。
この日は、NY株式市場も軒並み高でした。
通常、株とゴールドは逆相関とされていますが、
どちらも上昇させてしまう強烈なニュースがありました。

25日、米ウォール・ストリート・ジャーナルのFEDウォッチャーが
「FRBは量的金融緩和で買い入れた米国債などの保有資産の縮小の終了を議論している」
と報じました。

FRBはリーマンショック後、利下げとともに資産買入れ(QE)を実施しました。

これは市中銀行が保有する中央銀行の当座預金残高量を拡大させることによって
金融緩和を行う金融政策で、量的緩和政策と呼ばれます。

簡単に言うと、FRBが、市中の銀行が保有する
米債とMBSと呼ばれるモーゲージ担保証券を買い入れるという政策。
(これが中央銀行の当座預金残高の拡大です)

これによって、市中銀行はキャッシュを手にできますので
基本的には、市中にはマネーがあふれることになります。

この過剰流動性マネーがリーマン後の米経済を支えてきましたが
あふれるマネーがインフレを加熱させないようにコントロールするのもFRBの役目です。

QE政策は、2014年10月に終了しました。
ただし、FRBが新規買い入れを停止しているだけで、
膨らんだFRBのバランスシートは拡大したまま。

FRBは市中から買い上げた債券など資産の残高を減らさぬように
期限【償還)がきたものは再投資してきました。
これを一気に減らしたら、マーケットが一気に崩れてしまうリスクがあるからです。

QE終了、再投資で残高を保ってきたFRBは2017年10月から再投資する金額を減らす政策に出ます。
これが「資産買入れ圧縮」とか「バランスシート縮小」と呼ばれるものです。

中央銀行が持つ米債の量が減るのですから、
市中に巡るマネーの量が減っていくということです。
引き締めですね。これは金利の上昇圧力となってきます。

そして2018年10月から月額500億ドルもの保有資産の縮小が実施されています。
(段階的に縮小額が引き上げられてきたが、これが計画ではMAX)

10月と米株はじめ世界の株式市場、並びに原油がトップアウトして崩れだしたときですが
偶然でしょうか・・・。何よりバランスシート縮小の影響が大きいと指摘する向きもあります。

そのバランスシート縮小に待った!がかかった、ということでしょう。
12月のFOMC後、パウエル議長は記者からの質問に対し、バランスシート縮小は
計画通り粛々と実行するとにべもなく回答したのですが、
この会見から米株は崩れだしました。12月の急落はパウエル議長の会見がきっかけだったのです。

慌てたパウエル議長は1月4日、強い雇用統計が出た直後に
バランスシート縮小を巡って柔軟に対応すると明言したのです。

これを受けて1月は株が大きく戻りを入れたといってもいいでしょう。
勿論これはゴールドにとっても買い材料です。

そして、先週25日金曜に、
「FRBは量的金融緩和で買い入れた米国債などの保有資産の縮小の終了を議論している」との
観測記事が流れたことで、再び米国が緩和的になることを期待しての株高、ゴールド高が
加速した、というわけ。利上げの停止も噂されていますね。

さて、ここからです。

利上げ打ち止め観測までありますが、
2015年12月の最初の利上げから10回、
ゴールドは利上げが実施されるだろうFOMCの度に売り込まれてきました。
金利のつかない資産であるゴールドは、金利の高い資産に劣る、
ということで、ゴールドを保有するより米ドルや米債を保有するほうがいいでしょ。

※FOMC利上げとゴールド 10回中8回は利上げ前に下げ、SelltheFactで買い戻しのパターン

過去10回の利上げ時の金
ところが、昨年12月利上げ時にはほとんど関係なく上げ続けています。

そして、興味深いことに10回の利上げ道中、上下動はありましたが
金は下値を切り上げてきており、緩やかではありましたが、上昇トレンドを形成していたのです。

※ドル建てゴールド月足 底入れしたのが2015年12月、まさに第1回の利上げがそれ入れ号砲でした。

ゴールド月足レジスタンス超え
実はゴールドは、FEDが利上げするぞ、するぞ、と構えていた時期だけ下げ続け、
利上げサイクルに入ってからは上昇トレンドに入っていたんですね。
不思議ですが、、、

ということで、これまでのFEDの引き締め局面でも崩れなかったゴールド。

ここから利上げの停止、バランスシート縮小の停止が実現すればどうなるでしょう・・・・。

買うしかないですね。

※ドル建てゴールド月足 レジスタンスは1370ドルくらいかな

ゴールド月足抵抗線
1370ドルを超えれば新時代の幕開けとなりそうです。

米中だけでなく、北朝鮮、韓国、中東と世界は不確実性にあふれています。
米国の景気サイクルも終盤、株式市場の下落のヘッジはゴールドが担う可能性もあるでしょう。

ということで金融要因だけでなく政治、有事などのリスクも金の支援材料。

※TOCOM金先物

TOCOM金

円建ての金も押し目買いですね。
FEDの政策修正でドル安となると思いますが、
日銀も緩和継続なので、円安でもあります。
だからドル/円相場が極端な円高に行くとも思えないのですが、
(1月3日のフラッシュクラッシュで随分ロングが捌けたと思われますし)
もし円高が進む局面があれば、その時が金買いのチャンスです。