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コモディティ反発は本物か?!中国のバラマキとトランプ大統領

コモディティがいろいろと動き出しています。

Dr.Copperと呼ばれ、景気の先行指標ともされる銅価格がWボトムをつけて上昇
しているように見えます。

※銅価格日足

銅価格

送電線から自動車、鉄道インフラなどに使用される銅は、中国銘柄とも呼ばれるようになって久しいですが
銅の上昇は中国、上海総合指数の上昇につれている面もあるでしょう。

※上海総合指数日足 こちらもWボトムの様相
上海総合
米中貿易協議は対立から合意への期待が強まっていることと
リーマンショック後のバラマキに次ぐ規模のバラマキ政策への期待が
中国アセットの買戻しを読んでいます。

中国、景気対策に40兆円超 減税・インフラに総力
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40563390Y9A120C1EA2000/

日経

 

問題を先送りしてしまうだけのような気もしますが、
売られ過ぎていたものは買い戻される相場です。ショートカバー。
この流れに逆らって半端に売らないことが肝要かな、と思います。

昨年から値を飛ばしているパラジウムの上昇が止まらないだけでなく、
ピクリとも動かず放置され続けてきたプラチナまで上昇し始めたことには驚きを隠せませんが、
これも、米株が高く、上海も戻りを入れているという条件のもとでの値動きですね。
米株が崩れてくれば元も子もないかと思っております。

そして原油価格。これは最大消費国中国要因も重要ですが、
産油国動向による材料も価格への影響が大きい銘柄です。

産油国、、、、って時代は変わって、今は中東だけじゃなくて、
ロシアや米国も影響が大きいのですが、米国大統領の発言にも左右されるようになってきました。

「原油は高過ぎ」、OPECに重ねて対応改善要求

https://jp.reuters.com/article/usa-trump-opec-idJPKCN1QE2AG

※WTI原油日足 
原油トランプ

OPECプラスと呼ばれるOPECとロシアなど非OPECが、
協調して原油減産を実施中。
加えて政情不安と経済リスクを抱えたベネズエラの生産に問題があることや
米国によるイラン制裁の猶予期間が切れる5月が近づいていることなどを材料に
原油価格は昨年の下落から立ち直りを見せていました。

・・・・米株の上昇に相関して上がっただけ、という指摘もありますが。


原油価格が上昇し、ガソリン価格が上がると車社会の米国にとっての家計負担は大きくなります。
春が近づくとドライブシーズン、ガソリンの需要期がやってきますが
ガソリン高はほかの消費を圧迫する可能性があることから
昨年11月の中間選挙前、トランプ大統領は同盟国に対し、
イラン制裁開始期日を180日猶予する発表。

イラン制裁による供給不足を材料に原油を買い上げてきた向きは
慌てふためきました・・・。中間選挙前に原油価格を下げさせるために、
イラン制裁を形骸化させたようなものです。

これを材料に原油は大きく崩れていったわけですが、
再び原油価格が持ち直してきたところで、今度はOPECプラスの減産を攻撃してきました。

侮れないのがトランプ大統領のこうした口先介入。
結構インパクトあるのよねぇ。

米国株が急落した昨年12月、クリスマスにトランプ大統領は
株を買う絶好のチャンスだ、と発言。
この日を境に米株は猛烈に戻っているんですよ、、、たまたまでしょうか・・・。

※ダウ平均日足

ダウ
そうでなくても、米国はOPECが石油価格を操作することを快く思っていません。

2月7日、米下院司法委員会でNOPEC:石油生産輸出カルテル禁止法が可決されました。
本会議で審議されるかどうか現時点ではわかりませんが、
これが本会議で審議され、トランプ大統領が署名するところまでいけば
原油価格の上値を抑える大きな材料となるでしょう。

※NOPEC 石油生産輸出カルテル禁止法

石油生産の談合を違法行為とするもの。
2000年以来、幾度か議会にかけられてきた法律。
2007年議会を通過し法案成立に現実味を帯びたもののブッシュ大統領が拒否。廃案に。

株が強いウチは原油だけが大きく下がることはないと思いますけど、
株もずいぶん戻りましたので、再下落があれば原油も落ちると構えております。

ただし、今年は全般株もコモディティも強い1年となると思っています。
中国のバラマキは短期的には相場の戻りを試す大きな燃料でしょうし、
何より米国FEDが引き締めスタンスを緩めることが最後のバブル的上昇をもたらすと考えています。

だから、急落は買い、です。
そろそろ株、原油大きめの押しがこないかな、、、と思っているわけで、
つまり買いたい弱気ですね(笑)