
水素が後押し?!プラチナ上昇継続、ゴールド軟調で鞘修正
今日はこんなニュースが。
プラチナ♪にポジティブよ。
水素製造コスト10分の1に 政府が温暖化対策長期戦略
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44070850T20C19A4MM0000/?n_cid=SNSTW001
プラチナはもみ合いをこなし再上昇テストの展開。
※円建てTOCOMプラチナ日足
月足で見ればまだこんな位置なので、底入れしたとも言い難いのですが
仮に底入れならトレンド初動ですのでまだまだこれからです。
※ドル建てプラチナ月足
※円建てTOCOMプラチナ月足
私はプラチナロングをじっくり育てているところですが、
底入れかもしれない、大きなトレンドができるかもしれないと
長期線でトレンドを取る戦略です。
何故プラチナに強気なのか、その背景は前回ブログ記事を是非。
プラチナ上昇の背景に中国国策か?!EVからFCVへ
https://www.shouhinsakimono.com/expert/blog/ohashi/127098/
※ポイントは
①中国EV車の補助金削減意向示す→水素自動車にシフト
②水素自動車のプラチナ使用量は小型車30g大型車150g程度
(現在のディーゼル車のプラチナ使用料は3~6g)
ということで、水素自動車=FCV普及のニュースはプラチナにプラスです。
やはり中国から続々と出てきますね。
重慶市初の水素燃料電池自動車がラインオフ
https://www.afpbb.com/articles/-/3220899
~重慶工場は今年、500台の水素燃料電池自動車を試験的に生産し、
来年には1万台規模の量産・販売能力を目指す。
重慶で水素燃料電池製造プロジェクト
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/190329/mcb1903290500002-n1.htm
力帆がFCV進出、年内にモデル車発表
https://www.nna.jp/news/show/1892676
中国は舵を切ると早い。
もうカーシェアリング向けのプロジェクトも進んでいます。
シェアFCV、重慶などで年末開始
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/190419/mcb1904190500006-n1.htm
海南省は2030年までにガソリン車販売を禁止するとか。
海南省、「クリーンエネルギー車発展計画」発表、2030年までにガソリン車販売禁止
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/03/64a066195a1d2a22.html
しかし、中国は決めたら動くのが速いですね。
日本のスピード感では勝てません・・・。
トヨタも中国と手を組むようですね。
中国と組む、というと技術移転リスクなど不安はいろいろありますが、
日本国内だけではとても戦えないという背景もあるでしょう・・・。
トヨタ、中国でFCV普及へ 「次の次」の柱狙う
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44048090S9A420C1TJ1000/
トヨタは22日、現地の自動車大手、北京汽車集団とFCVで提携すると発表。
日本でもこんなニュースが。
伊丹空港に水素ステーション 大阪万博までに関空リムジンバスFCV導入も視野
https://www.aviationwire.jp/archives/170726
そして冒頭の
「水素製造コスト10分の1に~政府が温暖化長期戦略」ニュース。
日本が国を挙げて普及に邁進、これを国連に提出するようです。
ともかく普及にはコストの問題が障壁となりますが
水素製造コストを30年には水素1立方メートルあたり30円に、
50年には同20円まで引き下げ、CO2の排出ゼロを目指すとのこと。
プラチナロングなので、FCV関連のニュースばかり集めちゃう(⋈◍>◡<◍)。✧♡
欧州はFCVとは距離を置くようです。
VW、BMW、ダイムラーは完全電気自動車に集中 — FCVは今後10年は見込みなし
https://blog.evsmart.net/ev-news/vw-bmw-daimler-to-focus-on-bev/
ドイツ車ははFCVには注力しないんですか、そうですか。
EVとFCVどちらが正解かはわかりません。
ただ、中国がFCVに舵を切ったと思われること、
日本もFCV普及を長期戦略として後押しすることが見えてきたことは
プラチナ市場にとってインパクトが大きいのです。
足下、株価の復調と下げ過ぎた米金利の修正高で軟調なゴールドですが
今、ゴールド売りプラチナ買いの鞘取りが機能しています。
※ドル建てゴールドとプラチナ比較 下段はその価格差
世界の景気後退と高値圏で上値が重い米株をみていると
ゴールドがこのままドンドコ下がっていくとも思えませんが
もし、リセッション前に世界の中央銀行の緩和合戦で
もう一上げ、最後のバブルがあるようなら、しばらくゴールドは上値を
追うことが難しくなるかもしれません。
そんな中で、次世代自動車、環境配慮、温暖化対策で水素自動車が
世界標準となるかもしれない、という材料が出てきたわけで
ゴールドとプラチナの鞘修正は今後も続くんじゃないか、と期待。
6月にはプラチナ鉱山会社の労使交渉からのストライキが
警戒されていますので、その前に仕込んでおきたいところですね。
このまま爆発上昇ってことでもないでしょうから、
押し目を待って、じっくり安値拾い。