日本フィナンシャルセキュリティーズ

トランプ大統領発言に翻弄されるコモディティ市況

ゴールドが200EMAを支持線にして踏ん張っています。

※ドル建てゴールド日足 200EMAがサポート
金200EMA

米株S&P500やNasdaq総合指数が史上最高値を更新。
ダウ平均は最高値更新目前でトランプ大統領のtweet(後述します)で
もたついていますが、高値圏にあることには違いありません。
さらにドルインデックスもこの上昇ですが。

ゴールドは大きく崩れないですね。

※ダウ平均週足

ダウ週足
※ドルインデックス

ドルインデックス
ドル高に米株高とゴールドマーケット的には逆風の材料ばかりですが、
週足でみれば安定した価格で推移しています。

※ドル建てゴールド週足 レンジですね。
shuuashi金

これぞリスク回避時にゴールドが受け皿となる所以でしょう。
株のように大きく上昇することはなくても、大きく下がらず安定している。
リーマンショックから10年強。
逆イールドや米中貿易摩擦など
米株投資はいつ大調整が来るだろうと、おびえながらの投資ですが、
ゴールドはレンジ内での小動きにとどまっているのです。

ゴールドが大崩れとならない理由として
世界の中央銀行が外準の金の比率を高めている事実があります。

2018年中央銀行金買い、1971年以来最高水準に(豊島逸夫の手帖)
https://gold.mmc.co.jp/toshima_t/2019/02/2990.html

ドルからゴールドにシフトしているということです。
(レバレッジが効くワケじゃありませんので
 セントラルバンクの金買いがマーケットを押し上げるほどの威力はありませんが
 根雪のよう金価格の下値を支えているといっていいでしょう)


年金などの機関投資家やヘッジファンドなど短期筋は
ゴールドETFから株へ資金移動。先物市場でも金買いは閑散としています。

世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、
4月25日現在で前週比3.81トン減少の747.87トン。
2018年10月19日(745.82トン)以来約6カ月ぶりの低水準を記録しています。

先物市場のファンドポジションを見ても買い越しが減少傾向にあります。
最新の4/30の週は増加していましたが、これがトレンド化するかしら??

※CFTC建玉明細ゴールド

 建玉明細

株が崩れれば株から逃げた資金が「安定した価格推移のゴールド」を押し上げる。
リーマンショック後のリスク資産暴落時、最速で立ち上がり猛烈な上昇を見せたのはゴールドでした。
リーマンショックから10年が経過。
逆イールドも話題となっており、そろそろ、、といっても
数か月から1年くらいの単位での中期的に、ですが
このレンジブレイクの時期が近いのでは?と思っています。

そして注目しているプラチナ。

連休中パラジウムが急落した影響でしょうか、プラチナも比較的大きな下落を
強いられましたが、下げ止まったかな??

※ドル建てプラチナ日足

プラチナ

こちらも200EMAがサポートしています。

ただ、急角度に上昇してきた上昇トレンドラインは割り込んでおあり
現在そのトレンドラインがレジスタンスとなっている格好。

この黄色いラインを終値で越えてくれればいいのですが、、、

先物市場のファンドポジションは4/30時点で33,322枚のネットロング。
同時期ゴールドが66000枚、
そして原油に至っては52万4000枚ものネットロングです。
3万枚のロングなんて全然盛り上がってないに等しいです。

足下では米中貿易交渉の行方がコモディティ市況にとって
大きなインパクトになり得るので要注意。。。

5月6日、まさに日本の10連休の最終日。
トランプ大統領な中国との貿易交渉の進展が遅すぎるとして、
中国製品への関税を金曜に引き上げることを表明。
5月10日㈮より、これまで10%の関税を課していた2000億ドル分の
輸入品は25%に引き上げられる、としました。

このトランプ大統領のtweetに世界が(゚Д゚;)驚きました。

混乱しているのか、TradingViewのCRBインデックスは
このバッドティック。

※あれれれ CRBインデックス いつ治るかな
baddotlilklu

別のチャートを見てみましょう。

※CRBインデックス

CRB
見事なヘッドアンドショルダー形成後、計算値通りの値幅下落し反発。
この三尊のネックラインを超えてくれれば強かったのに、、、

このニュースを受けてコモディティの時代到来かと湧いたんですけどなぁ。

トランプ氏、2兆ドルのインフラ投資計画巡り民主党と合意
https://jp.wsj.com/articles/SB10664013294607043503804585275091097952432

2兆ドル?!220兆円くらいかな、ものすごい規模です。

2018年1月の一般教書演説では
「10年間で1.5兆ドル(約170兆円)を投資する」としていましたので増額されています。

もともとインフラ投資に関しては民主党も前向きです。
トランプ米大統領と野党・民主党の議会指導部が30日、
インフラ投資の法案作成に向けて協議を始めることで合意したとのこと。

財源の問題はありますが、市場のプラス要因であることに違いはありません。

ところが、このニュースでコモディティ市場が本格上昇する前に
米中貿易交渉の決裂のリスクが出てきて混乱しています…。

℣中国はなんとか市場への悪影響を抑え込もうと躍起。

中国、預金準備率下げ 中小企業の資金繰り改善
農村の1000行対象、4.6兆円放出
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44449950W9A500C1000000/


中国「米国との閣僚協議を準備」 外務省報道官
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44450400W9A500C1I00000/

中国側もトランプ大統領のこの揺さぶりに粟食ってるって感じ。

このトランプ大統領の揺さぶりに中国側が譲歩するでしょうか。

8日からの閣僚級協議の内容によっては
10日から関税が引き上げられます。
ここで中国側が米国に歩み寄れば、コモディティ市況は
巻き返しも期待できると思いますが、、、、

最後に原油。
こちらもトランプ大統領のtweetから下落しています。

トランプ氏、OPECに圧力「原油価格下げを」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44306740X20C19A4000000/

OPECに対し原油価格を引き下げるよう要請した、ということで
lこの報道を受けて4月26日、WTI原油価格は64ドルから62ドルまで急落。
その後もジリ下げの様相を呈しています。

※ドル建て原油日足

eti
これも200EMAがサポートしていますね。

4月下旬までの上昇は5月2日に
イラン産原油の禁輸措置の適用除外が切れるため、
供給減少への懸念を材料にファンド筋が原油を買い上げていたことが背景。
11週連続でファンドの原油ネットロングが積み上がってきましたが
4月30日現在の最新データ-で、ネットロング拡大が止まり前週よりロングが減少していました。
さて、これがトレンドとなるのか?!

※CFTC建玉明細 原油

CFTC原油中国の原油需要は日量約1300万バレルと世界最大規模ですが
貿易摩擦の影響で需要が冷えるとの懸念も。

テクニカル的にはまだ上昇トレンドが崩れたとも言い難く
ひょっとすると押し目買いのチャンスかも…。

じゃあファンダメンタル的に強気材料があるのか、
と言われると、表層的にはないんですけどね。
トランプ大統領は原油価格を下げたいようですし。

戦略はプラチナロング継続ですが
円建て先物市場は円高の影響が大きいので、慌てず安値を見極めて。

米中貿易摩擦の懸念で株安円高基調ですので
TOCOM銘柄は下落圧力が大きいですね。
特に金価格は下落トレンド真っただ中。

ドル建てゴールドは下げ止まっていても
円高で下落加速のリスクがありますので、TOCOM金は買えません。
今回の下落局面で拾うならプラチナでしょう。(ポジショントーク)

6月8日 福島に行きます!! 福島でお会いしましょう☆彡

https://www.nihon-fs.co.jp/seminar/seminars/20190608_fukushima

okatou bana-