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トウモロコシ7年ぶりの大相場へ~作付け遅れで在庫率急減

トウモロコシ相場、急騰しています。

※シカゴコーン日足

 コーン日足

3月末ごろに、大相場の可能性を取り上げたブログを書きましたが

洪水で非常事態宣言、トウモロコシ作付けに影響なら大相場に?!
 https://www.shouhinsakimono.com/expert/blog/ohashi/127063/
 
※米国、中西部のコーンベルト地帯が記録的な洪水に見舞われ、
ネブラスカ、カンザス、アイオワ、ウィスコンシンの各州が非常事態宣言。

3月、悪天候により今年の米国のトウモロコシの作付けが遅れるリスクが生じたのですが、
実際にトウモロコシの作付けは遅れに遅れています。

11日発表されたUSDA米農務省の6月の穀物需給では
19/20年度のトウモロコシ作付面積が 前月予測から300万エーカー引き下げられ、
イールド予測も前月時点の176.0Buから166.0Buに下方修正されました。

結果として
生産量予測は前月予測の150億3000万Buから136億8000万Buへと大幅に引き下げられています。

一方、需要予測は輸出用が前月時点の22億7500万Buから21億5000万Buに引き下げられ、
飼料用も前月時点の54億5000万Buから51億5000万Buに下方修正されています。

生産量見込みの下方修正と共に、需要予測も下方修正されているのですが、
やはり生産量の引き下げ幅があまりに大きかったため、
期末在庫は同33%減の4256万トンと、6年ぶりの低水準に沈みました。
期末在庫率は前月時点の16.9%から11.8%への大幅下方修正となっています。

相場を見るうえでは「期末在庫率」も重要です。

※穀物年度末(8月末)在庫が年間需要の何%をカバーできるかを表した数値で、
需給のひっ迫や緩慢の判断に用いられる指標です。

米国産とうもろこしの期末在庫率の適正水準は15%から20%とされており
15%を下回ると逼迫状況と考えられるのです。
前月が16.9%、今回11.8%まで急減していますのでこれは相場には大きなインパクトとなりました。

3月下旬の悪天候ですが、今年は6月までコーンベルト地帯で長雨が続いたようで
「過去に例のない作付けの遅れ」が派生しているのです。

米国産トウモロコシは、過去6年豊作続きでした。
月足で見ると2012年に大相場がありましたが、その後6年は豊作による低迷が続き
下値圏でのレンジ相場を強いられてきました。

※シカゴコーン 月足

月足コーン
この作付け遅れと在庫率を受けてこの長いレンジを上抜けてきました。
レンジは長ければ長いほど、ブレイクした時のトレンドが大きくなります。

7月初旬には「授粉期」というトウモロコシ育成にとっては非常に重要な時期が訪れますが
この分で行くと授粉にも影響が及ぶ恐れも。
というか、そもそも受粉に間に合わないということでトウモロコシの作付けを断念した農家も多く、
この相場、まだまだ終わらないのではないかと考えています。

天候相場なので、コーンベルト地帯の天候が重要なのですが
今週も低温降雨予想が出ているそうですので、作付及び生育の停滞、
さらなる生産量下方修正のリスクが価格を支えていくと思います。


ファンドなど投機筋もこぞってトウモロコシ市場に参戦しており
足下過熱感もないわけではないですが、、、、

※CFTC建玉明細
コーン建玉

昨年2018年春先には40万枚もの買い越しとなっていたことを考えると
現状まだ25万枚程度のネットロングというのは、急激な変化ではあるものの
ファンドの買い余地はまだまだ残されていると考えることができそうよね。

TOCOMでトウモロコシロング参戦中ですが、、、

※TOCOMコーン日足

TOCOM日足
週明けは窓開け上昇です。
短期的には大きく上昇しているように見えますが、
これも月足で見ればまだレンジ内なんですよね。

※TOCOMコーン月足

とこむ月足
RCIも強気継続を示しており、ロング継続とします。