日本フィナンシャルセキュリティーズ

プラチナが急騰、やはり次世代自動車の主役はFCV?!

8月28日水曜NY市場でプラチナ先物市場が急伸。

NYプラチナ相場は、前日比+40.7ドルの908.9ドルとなりました。
900ドル大台回復。

※NYプラチナ日足
プラチナ日足

40ドル上昇って、、、なかなか珍しい上昇です。

何かニュースがあったのか?!

…見当たりません。

むしろ、28日、プラチナETF市場では現物保有残高が微減。
特にETF市場に資金流入があった、ということではありません。

先物市場でショートが減少、新規ロングが増加したものと考えられます。
単純に出遅れていた、ということもあるかもしれませんが、
私はこのニュースを見つけたときから、
プラチナの未来が明るいのではないか、と考えていました。

「汚染ゼロ」水素を原油から抽出、気候変動の突破口となるか
2019年8月21日 13:01 発信地:パリ/フランス 
https://www.afpbb.com/articles/-/3240746

8月21日のニュースです。
この時にプラチナを買っておけばよかった・・・・。
出遅れましたが今、先物市場でプラチナロング参戦してます。

ポイントは

①オイルサンド(油砂)や油田から直接水素を抽出する方法考案

②カナダ全土で必要となる電力を向こう330年間、供給できる可能性

③コストは1キロ当たり0.10~0.50ドル(約11~53円)と圧倒的安価に
   ~現行の水素生産価格は同2ドル(約210円)
   
④放棄された油田に眠る原油からの生成も可能
   
   
化石燃料では温室効果ガスが発生、地球温暖化問題が深刻化しています。
クリーンエネルギーへの注目が高まる中、
燃焼時に汚染が全く発生しない水素を安価に抽出できる革新的な技術が出てきたのです。

現在の水素自動車で生成される水素は「天然ガス」から抽出されています。
この場合、抽出過程でメタン(温室効果ガス)が生成されるのだとか。

ところが、この新技術だとそのメタンを地中に残したまま
直接水素だけを抽出できるのだとか。
しかも、すでに放棄された油田からも、です。


※個人的には寒冷化に向かう過程での現象ではないかと思っていますが
ERやジュラシックパークで知られる作家マイケル・クライトンの小説
『恐怖の存在』は面白いですよ、地球温暖化への反証がリアルです。

このニュースは「気候変動の突破口に」という視点で報じられていますが
さらに深ぼって思考すれば、環境配慮型の水素自動車、FCVが次世代自動車の主役と
なる可能性がますます高まった、という見方もできますよね。

となると、、、プラチナです。


現在のディーゼルエンジン車に使用される触媒としてのプラチナは
1台あたり3〜6グラム程度。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2008年の報告では
燃料電池車1台に使用される白金量、
小型車(80kw)1台あたり32g
中型車(150kw)1台あたり60g
大型車(250kw)1台あたり150gと推定されています。

ディーゼルエンジンはもうオワコン。。。であることは
ガソリン車の触媒となるパラジウムの高騰の反面
10年の下落トレンドを続けるプラチナ市場をみれば抗えない事実かと思いますが
FCV自動車が次世代の主流となれば、プラチナ需要が増大することに。

EV、電気自動車は意外と問題が多いのです。

2019/04/11に
「プラチナ上昇の背景に中国国策か?!EVからFCVへ」
https://www.shouhinsakimono.com/expert/blog/ohashi/127098/

で記事にしていますので、ご覧ください。

この4月にもプラチナが急伸したんですよ。
中国がEVからFCVへと軸足を移したことに注目して書いたんだけど、
この後、米中貿易摩擦が激化、中国経済の減速でプラチナ市場もしぼんじゃいました(´・ω:;.:…

しかし、このカナダの新技術は中国の景気とか関係ありません。
水素が次世代エネルギーの主軸となってくる可能性すらある。

となると、、、原油はダメでしょうね。
環境配慮がテーマとなるなら、水素です。
原油価格は長期的には上がらないのではないでしょうか。

こんなニュースもあります。

日本の水素燃料関連の市場規模、2030年度に50倍以上に成長か
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1908/27/news054.html

・水素燃料市場は2030年度で1863億円が予測されており、
 2018年度比では372.6倍となる見込み。
水素規模

これで昨日のプラチナが上がったとは言いませんが、
800ドルを割り込むと反発、この水準がフロアであることは確認できました。
2017年のプラチナ生産コストは世界平均で925ドル、
南アフリカに限定すると980ドル。

900ドル割れは明らかに生産コスト割れです。
その状態が長期化しているのです。
8月は南アフリカのプラチナ鉱山労働者による
労使交渉が報じられていましたが、何か昨日動きがあったのでしょうか。。。

月足で見れば、現在この位置。

※NYプラチナ月足

puratuna 月足

4月中国のFCVシフトのニュースで色めき立ちましたが上昇幅はほんのピーナツ。
今回も、、、、まだそんなに上がっていませんが
パラジウムや金価格との価格乖離の鞘調整というだけでも
そこそこの戻りが期待できるんじゃないかと思っております。
足下ではシルバーが吹き上がっています。

単純に安値に放置され続け出遅れ銘柄であったために
資金が循環してきただけの上昇かもしれませんが、
それでも次世代自動車を巡る環境がジワリ変化してきた中では
下値リスクが低いというのがプラチナの魅力。

※NYゴールド日足

金

※NYシルバー日足

shiruba-

まずは月足レベルで黄色の下落トレンドのレジスタンスまで。

TOCOMプラチナはまずは4月の高値3270円がターゲットかな

※TOCOMプラチナ日足

TOCOM