日本フィナンシャルセキュリティーズ

三尊天井のNYゴールド、逆三尊に見えるシカゴコーン

ゴールドがH&$(ヘッド&ショルダー)いわゆる三尊天井を完成さえたことが
市場の話題ですが、こうなると、三尊の真ん中のヤマの高さが下落幅の計算値。
ゴールド三尊

1400ドル近くまでの下落は覚悟しなくてはなりません。

材料はなんであったか、というと、ドル高と先物市場の買いポジションの偏在。

①ドル高 DXYドルインデックスは2年4か月ぶり高値
DXY

9月末は欧米勢にとっては半期末。
益出し、損だしなどポジション調整、リバランスなどなど特殊玉が出る時期でも
ありますので、この流れが本当のトレンドに即しているかの確証はありませんが、
それがあってもなくても今年のトレンドは欧州景気指標悪化でユーロ売りですね。

そもそも9月のECBでマイナス金利をさらに深掘って利下げを実施しただけでなく
QE再開も決めたユーロ圏、ドイツん経済指標はボロボロでユーロ下落が止まらず、
翻って、政策金利がまだ2.0%もあるドルに資金がんがれ続けているという構図。

9/30 ドイツCPI 前年比+.9% 3か月連続悪化、16年11月以来の低い伸び

ドル高は国際商品価格のマイナス要因。
四半期末の益出しは金市場にも入ったと考えればこのタイミングでの
崩落は不思議でも何でもありませんね。


②先物市場の投機筋(ファンド)ポジションは30万枚超え

s
9/24の最新データーではネットロング(買い越し幅)が312444枚にまで
膨れ上がってました。これは過去最高水準。
30万枚まで買い越しが膨らむとこれ以上、買いが出てこないのが過去の経験則。

ファンド勢も益出しの手仕舞いに動くタイミングであったと言えるでしょう。

 ただし、これで金が終わりかというとそんなことはありません。

安く買いたかったという向きはチャンス到来。
5年も続いたレンジの上抜けですから、
ここから数年は上昇トレンドが継続するとみています。
月足で見て、今回の上昇に対しての0.382%押しが1406ドル。

やはり1400ドル近辺までの下落があっても不思議はないかな。
38.2%押しで済むなら強気継続です。



他方、底値圏で逆三尊を形成したように見えるのがシカゴコーン。

5年連続の豊作で安値圏にいましたが、チャート的には買い点灯。

 

昨日の急騰の背景はUSDA四半期在庫

コーンの在庫は予想を大きく下回る強気のサプライズでした。

9月1日時点の米国産コーン在庫 21億1400万Bu(予想24億2800万Bu)


春先からの天候相場は終了し、今年も結局豊作見込みとなったことで
夏場の天候相場の高値からは大きく下落していましたが
例年、収穫期に入る8月下旬から9月上旬には天候相場の失望の安値は底入れする
パターンがあるのです。

秋になると天候ではなく、テーマが需給にシフトするんですね。

となると、在庫量も相場の変動要因となりますし、
今年の農家のコーンの生産コストも重要なポイントとなってきます。
今年の米国産トウモロコシの1ブッシェル当たりの生産コストは、
現在の単収見通しから計算すれば約410セント程度だそうで、
現在の380セント近辺ではコスト割れなのです。

つまり、収穫仕手もコストに見合わず農家が売り渋ってくるリスクがある。
こうなると、どんなに豊作でも市場にものが出てこないわけですから
価格はじりじりと上げざるを得ません。
これは、業界人の間では 秋の現物呼び出し相場 と呼ぶようで
需給相場に入った証左ともいえましょう。

コーンサイクル
これは8月下旬に作成したチャートですが
緑の矢印の底は天候相場前の安値
黄色の矢印の底は需給相場前の安値。

秋の需給相場は、8月下旬から9月上旬には底値を付けていますね。
今年の安値は9/9の352セント。
例年のアノマリー通りの値動きとなりそうです。

こうなるとコストである410セントを目指す展開。
テクニカル的にも405セントが計算値。

相場は行き過ぎるものですから、今年夏の高値460セントとまでは
いかずとも、430~440セント程度までの上昇は見込めるんじゃないかと思います。

しかも9/24時点での先物市場のファンドポジションは
41921枚のネットショート。
9/10にネットショートに転じて9/24に向けてショートが積み上がっています。

枚数は、、、ゴールドの30万枚ロングに及びませんが
それでも、ネットショートからの買戻しですので勢いは小さくとも
じわりじわり買いを呼ぶを呼ぶ相場となると思っています。