日本フィナンシャルセキュリティーズ

債券バブルが沈静化、金利上昇ならゴールドも長い調整局面へ

ゴールドが上値重く推移しています。

米国の主要株価インデックスが揃って史上最高値更新していることから
資金は株へ流れ出ているとみていいでしょう。

※ダウとゴールド


また、先物市場のファンドポジションもロングに偏り過ぎています。

※ゴールド先物ポジション

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30万枚の買い越しレベルというのは過去最高水準。
2016年の夏場に31万5000枚を超えるネットロングとなりましたが
その後2017年1月に向け10万枚程度までロングポジションが整理される過程で
ゴールドは1370ドルの高値から1125ドルくらいまで急落となりました。

そして現在のゴールドのネットロングは9月に31万2000枚まで積み上がり
頭打ち状態。10月22日時点では25万9000枚まで整理されたものの
11月19日には28万5000枚まで再度ロングが積み上がる傾向に。

ただし32万枚程度からさらに金市場に資金が入ってきた過去はなく
このレベルはファンドポジションとしてはいっぱいいっぱいなんですよね。

ゴールドETF市場からも資金が流出傾向にあり機関投資家らも
ポートフォリオの見直しに動いているようなムード。

短期的には、株に資金が流れ出ているだろうことが予測できるのですが
この流れは長期化するでしょうか。

2020年のマーケット予測がちらほらと出てきましたが
債券市場に弱気なのがゴールドマン。
                                      
ゴールドマン、20年に小粒な債券弱気相場を予想-株式は循環的上昇
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-24/Q1CUG3DWX2PU01

米国および新興国市場の景気循環株が引き続き勢いを増す余地があるとみている。
同時に、米10年債利回りが来年2.25%に回復すると予想している。

株高が続きそう、、、なら金は安い可能性、、ということになりますが
ポイントは米長期債利回り。
ゴールドマンは2.25%に回復する予想です。

つまり、債券市場からも資金が流出するという見方。

債券も金も、安全資産ですのでリスクが高まると資金が集まる傾向がありますが
来年は株というリスク資産が強く、リスクヘッジ資産に弱気、ということになりますね。

そもそも現状においてもマイナス金利運用の債券で12~3兆円もの資金が
運用されているって話ですから、債券市場は超バブリーなんです。
マイナス金利の債券って買う気になります?!
インカムじゃなくてキャピタルゲイン目的で債券買いが進んできた2019年。
これが修正される、って話です。
それでも米国債の債券利回りは現状で1.7~8%もあるので
インカムゲイン狙いでも十分いい商品なんですが

こうなると、金もダメです。

金と長期債利回りって綺麗に逆相関となることが多いのです。
つまり債券買いの時は金買い、債券売りの時は金売りになるということ。

※NY金と米10年債利回り相関


仮にゴールドマンが指摘するように2.25%レベルまで米長期債利回りが
上昇すると、、、昨年そのレベルにあった時期のゴールド価格は
1270~1330ドル程度にありました。

今年9月4日に1553ドルまで上昇してから調整局面入りとなっているゴールド。

短期的には年末年始、史上最高値にある米株の手じまい売りなどの
調整も覚悟しておく必要があり、その際にはゴールドが一時的に買われる
局面もあろうかと思いますが、中長期的に株が持ち直すようなら
債券市場とゴールド市場からの資金流出は緩やかなトレンドとなり
ゴールドは1300ドル近辺までの下落となる可能性もあるかも、、、
ということになりますが、世界の中央銀行などの積極的な金買いが続いていますので
下値水準は少しづつきり上がっていると思われます。
せいぜい1400ドル割れ覚悟、という感じかなぁと思っています。

※NY金と米10年債利回り 比較