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いよいよプラチナも動意づく?!南アの停電と環境規制

プラチナの値動きに注目しています。

※NYプラチナ先物 三角持ち合い形成中

プラチナ
足下は高値圏で上値重い推移となっていますが
12月に入って上昇圧力が強まってきた印象。

ここにきて、銅価格も上昇しているし、
そもそもパラジウムは独自の需給要因からめっちゃ強いので
連れ高と言えば連れ高ですが、、、

※銅価格
銅価格

※パラジウム

パラジウム
ただし、今回はちゃんとプラチナ上昇材料があるんです。

【豪雨の影響で電力停止】

南アフリカのプラチナ鉱山が12月10日火曜日に操業を停止しました。
豪雨で周辺地域全体が浸水し、鉄砲水がここ10年で
最も深刻な停電を引き起こしています。

南アフリカの鉱山会社のインパラ・プラチナム、シバニー・スティルウォーター
ハーモニー・ゴールドらが、月曜日から生産を削減せざるを得なかったと
操業に影響が及んでいると報告しています。

この影響国営電力会社エスコムは
全国の送電網から最大6,000メガワット(MW)の電力を削減しています。
この影響で鉱山会社に対する電力供給制限が実施されており
これが鉱山会社の生産に影響を及ぼしています。
このレベルでの鉱山会社への電力供給制限は2007年以来のこと。

※南アフリカにとっての鉱業はGDPの約7%に相当する規模に上ります。

2007年以来、、、、ということで長期チャートを見てみましょう。

2007年はとんでもない急騰相場の序章となっていますね。

2008年1月にも今回同様、豪雨による洪水で閉鎖された鉱山がありました。
この時もエスコム(Eskom)が電力の供給に停止しています。
豪雨によって、石炭在庫が水びだしになるという災難に見舞われ
5日間に渡って電力供給が停止。

これを受けた米国のGM・フォードという自動車メーカーが
慌てて在庫確保に動いたことがこの時のプラチナ価格の急騰劇でした。

しかしながら、この年に迎えたリーマンショックにより株価が急落、
彼らはこの在庫を放出しキャッシュ化することで
難を逃れようとしたことが、暴落を招いたという背景があったのですが

この時の相場は特殊だったとはいえ、エスコムの電力供給不安、
世界好景気が謳われあらゆる資産が上昇基調にあったことなどは
当時を思い起こさせるものとなっています。

そうそう、週末、対中追加関税発動がどうなるかが注目されていましたが
思いもかけない「第1段階」の合意発表に市場は湧いていますね。

【環境規制による需要増期待】

また、EUにおけるCO2(二酸化炭素)排出規制も
PGM(プラチナ・パラジウム)市場にとっては追い風。

現在施行されている環境基準が「現在がEURO6/ユーロ6」ですので
「EURO7/ユーロ7」と呼ばれることとなりそうですが、
乗用車の95%分に対し、1キロ走行当たりのCO2排出量を
2020年中までに現行の120.5グラムから95グラムに
削減しなくてはならないというもの。

21年には全ての新しい乗用車が基準への適合を義務付けられます。
25年までにさらに15%、30年までに37.5%削減しなければなりません。

この規制には罰則もあるんです。
クリアできなければ、メーカーは基準を1グラム超えるごとに
1台当たり95ユーロの罰金が科せられることになっています。

そして中国も。

今年は中国の自動車販売が落ち込んだことが、触媒需要の減少を連想させ
プラチナ安につながった、という指摘も多かったのですが、
実は、中国の自動車販売台数の減少は、景気とはあまり関係がなくて
規制強化の影響が大きいんです。

今年の6月まで中国は「国5」と呼ばれる排出ガス基準に適合した
自動車を販売できたのですが、上海など都市部において
6月30日までで認められなくなりました。

その後は、新基準の「国6」を満たす自動車しか販売できなくなったのです。
これを受けて中国の5月の自動車の販売台数は前年同月比で16%も減少。
基準を満たさぬ「国5」自動車を買っても走れなくなるかもしれない、
ということで、在庫になっちゃったわけね。

これが、計画された通りならば、混乱はなかったのですが
当初は2020年7月導入予定であったものが1年も前倒しされたのです。

この「国6」排ガス基準は世界で最も厳しいもののようです。

ということで、環境への配慮が重要視されると何が起きるのか。
触媒需要の増加ですね。
ガソリン車の触媒需要として注目されるのがパラジウム。
だから価格がぶっ飛んでるんです。そもそも希少性が高いし。

ディーゼル車もまだ完全に排除されたわけではありません。
大型貨物運送、バスに使用されるエンジンはまだまだディーゼルエンジンが
主流ですし、日本車でもディーゼル車売り上げ、ちょっと回復しているようですよ。

ディーゼルエンジンの特徴
http://www.jta.or.jp/coho/hayawakari/7.engine.html

“悪玉”ディーゼル復権 年間販売過去最高へ 輸入車、マツダが対応車種拡大
https://www.sankei.com/economy/news/191201/ecn1912010008-n1.html

ということで、割安圏にあっても下値が固まってきたプラチナ。
南アの生産障害が長期化すれば、もう少し価格修正があっても
おかしくないんじゃないかなぁと思っています。

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