日本フィナンシャルセキュリティーズ

ゴールド乱高下の舞台裏~換金売りにFed緊急利下げ

新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気して世界の株価が急落する中、
2月28日金曜、高値を維持していたゴールドも突然大きく急落しました。

※2/28のゴールド急落(゚Д゚;)
金

【ゴールド市場もボラタイル、急落&急反騰の舞台裏】

教科書的にはゴールドと株は逆相関関係にあるとされていますが
新型コロナウイルスが問題化する前は、株高、ゴールド高。。。

そもそも相関が崩れていました。

これは、長期化する低金利環境に加え、米国が短期レポ市場の金利の正常化のために
昨年10月から短期市場に資金供給を開始したことで、FRBのバランスシートが再拡大。
これが直接リスク資産に回るわけではありませんが、マーケットはこれを隠れQEと呼び、
過剰流動性相場があらゆるリスク資産を押し上げるという結果につながっていきました。

隠れQE
金余りで何もかも買われた、ってことね。

また、2019年から米国債利回りに異変が生じ、長短金利の逆イールド減少が
近い将来のリセッション警戒を強めていたほか、
世界が中国経済成長へ懐疑的な見方を強めていたことなどの将来への不確実性が
ゴールド投資人気を支えてきたものと思われます。

なぜ28日のNY市場でゴールドは突然の下落となったのか。
そして、再び猛烈に反発しているのは何故なのか。

まず、アジアの問題と楽観してきた欧米市場が反応したのは
イタリアへの感染拡大。そしてアメリカでもいよいよ感染者が確認されてきたことから
これまで低金利、良好な経済指標に強気を継続してきた米株が急落。

そのスピードたるや、歴史に残る下げ幅です。

2月28日までの7営業日続落。
24日月曜~28日金曜の1週間のダウの下落率は12%を超え
08年の金融危機以降で「最悪の一週間」。
01年9月の米同時テロ(14%安)
1987年10月ブラックマンデー(13%安)に並ぶ下落記録。

こうなると、株で損失を被る投資家らが出てくるんです。
皆さんはいかがですか?
私も個別株で逃げ遅れたものが結構あって、、、
それと積立型の投信の減価が酷い( ;∀;)
買い増しの好機とも言えますが、、、、

のんびり構えていられる投資家ばかりではありません。
1週間も下がると信用で買っていた向きは追証が発生します。
損失を補填しなくてはならない投資家が大量発生するんですね。

その時、資金はどこから調達するか。。。
利益が出ている資産を利食って、損失補填に充てる、、、、

ってことが暴落相場ではよく起こるんです。

リーマンショックの時もそうでした。

※ドル建てゴールドとダウ 月足

丸で囲ったところ、金もダウも下落していますね。
立ち直りは金の方が早かったのが印象的。
金とダウリーマン
ただしこれ、月足です。
今回のコロナショック?がリーマンショックレベルとなるなら
株の下落は最高値を起点に半年~1年程度続くことを覚悟しなくてはなりません。

そして、まだまだ株が下がっていく相場になるなら
ゴールド換金売りもまだまだ続く可能性がありますので
その点には留意が必要です。

そして、足下でゴールドが反発している背景はFRBの緊急利下げがきっかけ。

FRBは3月の定例FOMC開催を待たず3月3日、FF金利を一気に0.5%引き下げで1%に。

緊急利下げが効果的であったとは思えません。

先週の米株価暴落時には米国債券に資金が流入し
米金利はすでに低下していました。
金利先物市場では3月のFOMCで0.5~0.75%の利下げが織り込まれてしまっていました。

つまり、緊急であろうが、定例FOMCを待とうが0.5%の利下げに驚きはなかったのです。

むしろ、FOMCを待たずに緊急で利下げを発表しなくてはいけないほど
現状を悲観しているのか、とネガティブに受け止められてしまったような気がします。。。

緊急利下げを受けても株価が下げ止まるかわかりません。

この動きを受けて、3日、再びゴールドに資金流入、
ゴールドが猛烈反発しているのですが、まだまだ、VIX指数も高値に位置しており、どの市場もボラタイルです。

※ドル建てゴールド
GOLD

※VIX指数
ddddddddddddddd
株が更なる下落となれば、ゴールドも再度売られるリスクがあるので
高値に飛びつかぬよう。。。

ボラティリティが落ち着いてきて、マーケットが平常心を取り戻せば
世界から金利が消えていく時代、ゴールドの本格上昇時代到来です。

ゴールドを買うなら急落局面を狙って。