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コロナショック後、大きく上昇したシルバー

貴金属市場、どれもこれもレンジですねぇ。

※ドル建て貴金属先物価格 日足
海外貴金属一覧

コロナショック時には、ゴールドまで換金売りにさらされ急落。
これに連れて、銀、プラチナ、パラジウムと全ての貴金属が急落しましたが
その後の値動きは随分違いました。

ゴールドはコロナショック以前の高値を更新。

シルバーはコロナショック前の高値にほぼ面合わせとなる急反発。

プラチナは半値戻りが精いっぱい。

パラジウムは半値以上のV字反騰となるも再下落で弱基調。

これまで最強だったパラジウムが冴えません。

新型コロナウイルスの世界蔓延で、世界中の自動車工場が閉鎖された影響は大きく、
また、中国はこの影響から自動車メーカーを救済するため
排ガス規制の緩和に動いたことから、パラジウム需要の減少思惑が
影響しているものと思われます。

一方でプラチナは今年の第 1 四半期の現物投資商品の需要が
前例のない伸びを示したとWPICレポート。

貴金属のレポートはJBMA日本貴金属マーケット協会のHPへ。
https://jbma.net/market/report/

地金とコインは過去 40 年間の年間平均の 5 倍の伸び。

しかも、これが供給に支障が生じていた時期です。
アングロ・アメリカン・プラチナムのコンバータープラントの事故
新型コロナウイルス感染症拡大防止のための鉱山と精錬所の閉鎖などで
現物商品は極端に品薄となっていた中での投資家らの買いでした。

航空事情問題で現物が動いていないこともあってリールレートが上昇、
地金とコインのプレミアムを 75%近くまで押しげたとレポートにはあるのですが
だったらもう少しプラチナ価格上昇してくれても・・・
足下では再び膠着していますね。

目覚ましい上昇を見せたのがシルバーです。

何か材料があったのでしょうか?

・・・・ありません!

このコロナ禍で、シルバー買いとなるようなニュースは見当たりませんでした。

ではなぜ、金に次ぐ強さを見せたのでしょうか。

答 ・・・・・安すぎたから(多分)

どれだけシルバーが安すぎたのか。
こちらのチャートをご覧ください。

これは金銀比価。「Gold・Silverレシオ」
金の価格÷銀の価格で出てくる値です。


金銀比価

これが、一時120倍近くまで上昇しちゃってたんです、この3月。

JBMA池水氏によると過去50年の平均は55倍。
現在でもまだ98倍ですから、まだまだ銀は割安なんですよ。

120倍というのはあまりに金銀比価が開きすぎ。
これが修正される過程で、金よりも銀の上昇の方が大きくなった、ということです。

そしてまだ現在でも過去50年平均からみると割安ですので、
まだ銀の上昇余地は大きいと思われます。

買い材料がなくても、安すぎる価格の修正だけで
大きなパフォーマンスが見込める相場というのもあるんですね。