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ラニーニャで農産品価格上昇開始、大相場発展なるか

天然ゴムが強いです。

これはJPX RSSゴム先物のチャート。

ゴム
商品価格が上昇する基礎的条件は「需給」です。

需要が旺盛で、生産が追いつかず現物がタイトとなる場合。
あるいは需要は変わらずとも、供給(生産)に障害が出て現物が足りなくなる場合。

モノが足りなくなることで、価格が上昇します。

さて、このゴム相場はどちらの要因でしょうか。

天然ゴムの最大の需要は自動車のタイヤですが
コロナ禍で自動車販売が例年とは異なる経緯をたどる中
需要が旺盛とは考えにくいのですが、
9月の中国新車販売台数は前年同月比12.8%増の256万5,000台となり
5カ月連続で二桁増加を達成していたりと、こちらも支援材料ではあるようです。

ただし、欧米でコロナ感染再拡大が懸念される中、再びロックダウンに準じる
行動規制が取られると、自動車使用頻度は落ちるでしょうから、
需要がゴム価格上昇の柱であり続けるとは思えません。

では、生産状況への不安でしょうか。
天然ゴムの生産地はタイ・マレーシア・インドネシア(最近ではベトナムも)

これは8月の記事ですが、、、

アジアで天候不順、粗糖やゴム高値圏 農産品供給に懸念
天候不順やコロナ、収穫・輸出の停滞要因に
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62701120X10C20A8QM8000/
「天然ゴムの7割が東南アジアで生産される。
インドネシアやマレーシアで7月から豪雨が続き、ゴム樹液の採取が遅れていることが背景にある。」

そう、天候不順が発生しているのです。
今懸念されているのが「ラニーニャ」

ラニーニャ意識、農産物が高値 異常気象で収量減観測も
投機筋がトウモロコシなど買い 過去には相場高騰も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64075820Y0A910C2EA5000/
・ラニーニャが発生すると、冬にかけて米国で高温傾向、南米も少雨傾向、
東南アジアでは多雨傾向が強まるとされる。

・今夏の中国や東南アジアでの豪雨や洪水、米国の高温乾燥を
「ラニーニャの初期兆候が影響したのではないか

この夏以降、東南アジアでは豪雨による洪水被害のニュースが相次いでいます。

ゴム相場、例年今頃の時期は増産期です。
年明けからは樹液が採取しにくくなる減産期となるため
今のうちにたくさん採って在庫を積み増そう、という時期にあたるため、
ゴム市況は緩みがちですが、今年はこの天候障害もあり思うように
生産ができていないのではないか、と見られているのです。

このラニーニャへの警戒はゴム市場だけではなく
小麦、大豆、とうもろこしといった農産品市況にも影響を及ぼし始めました。

シカゴ大豆
大豆

シカゴ小麦

小麦

シカゴコーン

ko-nn コーン

農産物市場は豊作が続き、5~6年の価格低迷が続きましたが
今年は大相場に発展するかもしれません。

JPXゴム週足
gゴム週足
レンジ上限まで到達しました。
206~207円どころをしっかりと上抜ければ大相場に発展しそうです。