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ゴールド需要11年ぶり低水準?!~20年第3四半期

金の国際調査機関 WGC ワールド・ゴールド・カウンシルは
四半期ごとにゴールドの需給をまとめたレポートを公表するのですが
第3・四半期の世界の金需要は11年ぶり低水準だったことが明らかになりました。

https://www.gold.org/goldhub/research/gold-demand-trends/gold-demand-trends-q3-2020

◆第3四半期の金需要は前年同期比19%減の892t

2020年第3四半期の金需要は892.3トン
これは2009年第3四半期以来の低水準となりますが
WGCはこれをコロナウイルスのパンデミックによるものとしています。

2,972.1tの年間累計需要は、2019年の同時期を10%下回っていますが。。。

◆宝飾品需要は改善

第2四半期の宝飾需要が記録的な低水準だったこともあり
(これはコロナウイルスによる都市封鎖などの影響)
需要は改善しましたが、
未だ世界のウイルス拡大は沈静化しておらず
多くの宝飾品購入者にとって厳しい状況にあると推測されます。

第3四半期の宝飾需要333tは2019年第3四半期を29%下回っています。

◆対照的に投資需要は増加傾向

金塊とコインの需要は、前年同期比49%増の222.1t。

コイン需要の伸びとともに金を裏付けとするETFへの資金流入が継続。
コイン需要とETF買いの金需要は2億7,250万トン増、
前年同期比で1,003.3万トンの資金流入を記録しています。

◆中央銀行による金の売却

小幅ではあるもののウズベキスタンとトルコの2つの中央銀行が
12トンもの金を売却しています。
2010年第4四半期以来の純売却額となります。

トルコは現在、通貨の暴落が懸念事項ですが
おそらく通過防衛のための資金が必要だったと思われます…。

※ドルトルコ

ドルトルコ

◆金の供給は・・・

第3四半期の金の総供給量は前年同期比3%減の1,223.6トンとなり、
新型コロナウイルスによる生産への影響が残っています。
一方金のリサイクルは6%増加しています。

【ハイライト】

四半期ごとの資金流入量は272.5tとなり、
全世界の金ETFの保有量は過去最高の3,880tとなりました。
上半期からのペースはやや鈍化したものの、
第3四半期を通じて継続的な資金流入があったことから、
ETF投資家の追加保有意欲が継続していることがうかがえます。

米ドル建ての金価格は、8月初旬に
1オンスあたり2,067.15米ドルと過去最高値を更新しました。

その他、インドルピー、中国人民元、欧州ユーロなど、
他の様々な通貨でも記録的な高値を記録しています。