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プラチナ、いよいよ本格的な上昇へ?

プラチナがじわり上昇し始めました。

ゴールドが足元下落基調にある、というのに。
足元ではゴールドが弱く、プラチナが強いのです。

2015年のドイツフォルクスワーゲンによるディーゼルエンジン車の
排ガス不正問題発覚から、他のメーカーも同様の不正を行っていたことが
次々に発覚、ディーゼルエンジン車がクリーンであるというイメージは崩壊しました。

その後、ディーゼルからガソリン車、あるいはハイブリッド車へと
買い換える動きが広がっていったことで、
ディーゼルエンジンの触媒に使用されるプラチナの価格は
長らく下落を強いられてきました。

リーマンショック前はプラチナ価格はゴールドの2倍もあったのですが
リーマンショック後に価格が並び、2015年フォルクスワーゲン事件以降は
ゴールドとプラチナ価格は逆転しその差が広がる一方でした。

※ロウソク足がドル建てプラチナ価格、黄色のラインがゴールド
プラチナ月足

足元では、この価格差拡大はトップアウトし縮小に向かっています。

※ゴールドとプラチナの価格差 下段の青いライン(ゴールドひくプラチナ)
スプレッド

この青のラインが下落していく=価格差が縮小していく方向に
トレードする場合、ゴールドを売ってプラチナを買う。
さや縮小を狙うトレーダーらは長いことこのアービトラージで
失敗を繰り返してきましたが、(上昇し続けた・・・)今度こそ?!

では、なぜこのさやが縮小に向かっているのか。
今回はゴールドの下落ではなく、プラチナの上昇に注目します。

足元で、プラチナの需給が急激に逼迫しているのです。
2020年37トンの供給不足となると見られているのです。

プラチナ(白金)の国際調査機関
ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)調べによると
供給不足幅は同機関が調査を始めた13年以降で最大で、
前回(9月)見通しから27トン拡大しているのです。

2020年第2四半期は5.9トンの供給不足。
2019年の同時期は5.3トンの供給過剰でした。
jyukyuu※JBMA~日本貴金属マーケット協会 https://jbma.net/news/wpic202010_manga/

①アングロ・アメリカンプラチナム精錬所の精製工場で
 2月10日に爆発事故が発生、鉱山閉鎖に追い込まれた

②新型コロナウイルス感染拡大で生産活動の縮小・停止

2020年の生産活動に障害が起きたといっていいでしょう。

実は産業分野、主に自動車触媒需要も落ちているのですが
需要は5%程度の減少にとどまっています。
対して供給の落ち込みは18%ですので、このインパクトは大きかったといえましょう。

国内のプラチナ先物価格ですが、コロナショックでリーマンショック時の安値を割り込む
暴落を演じましたが(緑の横線)反発してきました。

足元では再び一目均衡表の雲の上に顔を出しました。

プラチナ日足とコム
まだまだこの上昇は初動とみます。

なぜなら、この10年間、上昇しなかった貴金属はプラチナだけだからです。
貴金属比較ということで、プラチナをロングしています。
もともと10年以上プラチナを積み立ててきて、現物は沢山持っていますが(笑)

先物市場でも買ってみました。
皆様、投資は自己責任で!