
米長期金利と逆相関、ゴールド下落中
低金利を背景に物色が続いてきたゴールド。
大発会1月4日から三角持ち合いを上に抜けて上昇トレンド開始か?!
と思ったんですけどねぇ。。。。
※COMEXゴールド日足
ただし、長期レジスタンスでピタリと下げ止まりました。
200日移動平均線も意識されているようです。
ゴールドはシーズナリティとして12月の安値で拾って
年初10日までに売れば利益となる、というアノマリーがあるのですが
この年末年始もアノマリー通りの値動きにはなったのですが、
やはり10日前には売り抜けなければだめなんですね
この三角持ち合いを下に抜けない限り、下落トレンド入りとは見ませんが
ゴールドだけでなく、ここ2日ほどはビットコインも急落中。
※ビットコイン/円
なぜゴールドやビットコインが下落しているのでしょう。
その材料の一つは金利です。
足元で米長期金利が上昇していることが上値を押さえていると考えられます。
※米10年債利回り
ゴールドは低金利下で上昇するんです。
今、主要通貨国の政策金利はゼロ。
通貨を持っていても価値を生みません。
だから、そもそも金利のないゴールドやビットコインが買われていた、
という側面もあるんです。(もちろんそれだけじゃない)
※ゴールドと長期金利
考えてみれば昨年8月にゴールドはトップアウトしているんですが
まずは
その8月に米長期金利が底入れして上昇を始めたんですよね。
これを見るに、長期金利がこのまま上昇を続けると
ゴールドは下落を続けるってことになりそう・・・
ただし、この金利上昇をFRBが黙ってみているとは思えません。
2023年までは政策金利をゼロに据え置くとしていますので
市場の金利がどんどん上がれば、国債購入量を増やすなどして
金利を抑え込むのではないか、と思っているのですが、、、
日銀がやっていますね。
イールドカーブ・コントロール。
長期金利をゼロ近傍に釘付けするという政策です。
この金利上昇、株式市場が嫌気して下落する時がくるのが
どのレベルかはわかりませんが、
コロナ禍、まだまだ利上げできる経済状況ではないので
株価に大きく影響するところまでの金利上昇があれば
FRBが動くと思われ、ゴールドが暴落することはないと思っています。