日本フィナンシャルセキュリティーズ

GOLD価格が堅調に推移し始めたワケ

GOLDが堅調です。
昨年8月からの下落トレンドは今年3月のWボトムで終焉した模様。

※COMEX GOLD 日足
金日足11

他方、暗号資産市場が崩れています。
これまでBitcoin市場に向かっていた資金は再考を迫られる下落率。
高値から50%も下がった資産にリスクを取り続けることはできません。

※BitcoinとGOLDの価格比較
ビットコ

21年年初からのBitcoin急上昇の際はGOLD ETF市場からの
資金流出が顕著だったため、GOLDからBitcoinへの資金シフトが
あったのではないかと指摘されていましたが、その流れは止まったようです。

※これはGOLDETFの残高推移。
ETF

ETF市場からの資金流出が止まって、再び流入を始めたようです。

先物市場のポジションもネットロングが増加傾向。

※CFTC金建玉ポジション
CFTC金

CTAなど短期トレードの投機筋も先物市場でGOLDを買い始めました。

この背景には何があるのでしょう。
決してBitcoin市場が崩れたせいではありません。

GOLDは保有していても金利がつかないアセットであるため
世の中の金利上昇時には不利だとされます。

※ホントのところはGOLDにもリースレートというのがあって、
 現物GOLDを市場に貸すことで金利を受け取ることができます。
 GOLDに金利がつかないというのは厳密に言うと間違いなのですが、
 リースレートは、0.数%~1%の間で推移することが多く、あまり高くないため
 金利がつかないのと同義のようなもの、とされていますが、
 リーマン・ショック後などはGOLDリースレートが2~3%にまで急騰した
 こともありました。 今は米長期金利が1.6%もありますので、
 GOLDリースレートは話題にもなりませんが・・・・。

※GOLD価格とリースレート 
リースレートp

話を戻して~
この1~3月、GOLDが大きな下落を強いられた背景には
長期金利の上昇があったとされています。

※米10年債利回り この上昇にはみんな驚きました。。。
10nenn

金利のつかないとされるGOLDはこの局面で売られました。
そして、米金利は上昇ことは止まったものの高止まり。
年初0.9%台からスタートして今1.6%台です。十分金利は高い。

それなのに何故GOLDが上昇してきたのでしょうか。

答えはインフレ期待。

GOLDはインフレヘッジの資産として知られています。
インフレというのはすなわち、貨幣価値の低下。モノの上昇。
GOLDは実物資産である、ということで貨幣の価値の毀損を
モノに変えてヘッジしようという動きに強いのです。
不動産でもいいのですが、もっと取引しやすいのがGOLD。

※10年期待インフレ率は上昇しています
‌インフレ期待

FRBはインフレは一時的であるという立場ですが、
そんなの本当かどうかわからない。
米消費者物価指数やPCEデフレーターといったインフレ指標が
予想を上回る上昇となる中、インフレ期待は上昇、
しかし、米長期金利は高止まりではあるものの、上昇の勢いは止まってしまった。

つまり実質金利が低下しているのです。

※実質金利
実質金利

実質金利とは、名目金利(米10年債利回り)ー(10年期待インフレ率)

金利上昇に弱いGOLDですが、名目金利があまり上がらないのは好環境。
そしてインフレ期待が上昇していくのも高環境ですね。
これが実質金利の低下ということです。

実質金利はマイナス圏。
この状況は金投資における絶好の買い場といえましょう。

OSE金先物月足チャート(円建ての金先物価格)
大阪金月足11

昨年8月にトップアウトした金先物市場。
月足チャートではボリンジャーバンドの中心線でキレイに反発。
RCIの短期線の反発のタイミングでキレイに上昇を開始しました。

この勢いで昨年8月の史上最高値を更新していくものと見ています。