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OPECプラス減産協議まとまらず~話合いは週明け5日再開

上昇トレンドが続く原油相場。
先週はOPECプラス会合での生産枠協議が注目でしたが
なんと話合いがまとまらない模様。

WTI原油価格は1日に一時76.22ドルと期近物として2018年10月以来、
2年9カ月ぶりの高値をつける上昇となっていましたが、独立記念日連休前にやや失速。
OPECプラスの減産協議がまとまらないことへの不安もやや織り込まれたか?
それでもまだまだ高値圏を維持しています。
tq


OPECプラスは7月まで段階的に協調減産幅を縮小しており、
8月以降の減産枠を更に縮小するか否か、そしてその期限について
話し合われることとなっていますが、、、、

OPECプラス、5日に協議再開 減産延長巡りUAE反対
https://jp.reuters.com/article/oil-opec-extension-idJPKCN2E82BF
・減産の延長を巡って合意に至らず5日も協議を継続

先週は原則合意が報じられて、市場予想より小幅の増産にとどまるとして
原油価格が上昇していました。

ロイターが先週報じたのは・・・・
「8月から12月にかけて協調減産を日量40万バレル縮小することで原則合意」
「22年4月となっている減産の最終期限を22年12月に延期」

上記、OPECプラスの原則合意内容について
UAEは減産縮小には賛成も、減産延長の受け入れを拒否したようです。

減産の基準になるベースラインが低すぎるとし、
現行の日量316万8000バレルから384万バレルに引き上げるよう求めている模様。

これに対してロシアとサウジアラビアは憤り拒否、と報じられており
合意に至らず話合いは5日に延期。

話合いがまとまらないことで、OPECプラスの協調減産の足並みが乱れ
各国がそれぞれに増産しだす、なんてことがあれば原油は暴落ですが
まあ、5日にはまとまるんでしょ、、、、というのが今の原油価格かな。

OPECの話合い決裂は、20年のWTI原油価格マイナスを思い出させますが
同じ間違いを繰り返すことはないでしょう、、多分。

WTI原油マイナス40ドルへのトリガーとなったOPECプラス会合決裂後の
サウジ、怒りの増産表明↓20年3月
OPECプラス決裂で原油価格急落~「怒りのサウジ」シェア拡大路線に転換か?
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=63926?pno=2&site=nli

の時にどれほどの下落となったかはこのチャートを御覧ください。
サウジが増産に言及したことで暴落した20年だけでなく
2014年のOPEC会合でもサウジが減産を拒否したことで原油価格は暴落しています。

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現在、需給は引き締まっています。だから原油が強いという側面もあります、もちろん。

ドライブシーズンを迎えた米国による需要増もあるのか、
米国の原油在庫はどんどん減少しています。

※米国原油在庫
原油在庫

さすがに7月にはシェールも増産となりそうですが、、、
7月の米シェールオイル生産、日量3万8000バレル増の見込み=EIA
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cf8f9805d79b3abcdb0b3baf6e73ead464effc0

しかし、米国の原油生産はコロナ前の水準を取り戻す事はできません。

※米国原油生産量推移
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米国の原油生産量が頭打ちとなる中、
OPECの協調減産の枠組みは原油の価格決定権を支配するものであり
OPECのプラスの生産国らが仲良く足並みをそろえて減産してきたことで
現在の原油高を誘引できたのです。
足元の原油高はワクチン普及で需要が増え、米国内の在庫がみるみる減少していることも
大きな材料となっていますが、そもそもはOPEC会合プラスの強調減産に支えられているのです。

この協調性が失われることはないと思いますが、
高止まりの原油市場、何かあれば利食いが殺到することも考えられますので
今週出てくるOPECプラスの減産協議の報道には警戒が必要ですね。

※WTI原油COTポジション

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