日本フィナンシャルセキュリティーズ

インフレが怖いドイツの個人投資家、金購入を増やす?!

貴金属スペシャリスト JBMA理事の池水雄一氏のツイートが

興味深いのでご紹介します。

池水
そのレポートはこちら。

Gold Investing ‘Well Supported’ as Central Banks ‘Double Down’ on Sub-Inflation Rates
https://www.bullionvault.com/gold-news/gold-investing-070920211?utm_campaign=BVDULGMR%20-%20BIG%20FONT&utm_source=emailCampaign&utm_medium=email&utm_content=

このレポートの一文に
「ドイツの投資家は、先月のBullionVaultにおける金の
大量入金の3分の1を占めていました。」とあります。

※BullionVault(ブリオンボールト)
個人投資家を対象に金現物取引のオンラインサービスを提供する英企業。
https://gold.bullionvault.jp/


池水氏が指摘するようにドイツはハイパーインフレを経験した国、
インフレへの恐怖が大きいことで知られています。

だからドイツはタカ派政策をとりがち。
できるだけ早く緩和を止めたがります。
(日本もそうだけど、、、だからデフレ的なんです)

第一次大戦後のヴェルサイユ講話条約によって、
戦勝国がドイツに支払い不可能な賠償金を課したことで
ドイツ政府は賠償金の資金調達のため、
中央銀行であるライヒスバンクが国債を買い入れる形で、
大量の紙幣を刷りまくりました。
このため通貨が暴落、急激なインフレが引き起こされたのです。

喫茶店でコーヒーをたった1杯飲むのにトランク一杯分の紙幣が必要だったのが
飲んでいる間にトランク2杯分が必要になるほどのインフレだった、
というエピソードが有名ですが『図説西洋経済史』には
「卸売物価指数でみると1913年を1とした場合、
すでに1922年の時点で450となっていたが、23年1月には2800、
同年末には1兆2000億と天文学的数字に高騰した。
小売物価も同様で、例えば牛肉1ポンド(約450グラム)が
23年1月に3400マルクだったが、10月には560億マルク、
11月には2800億マルクに上昇した。」との記述があります。

というわけでドイツはインフレヘッジの金を好みます。

中央銀行のGOLD保有も高いですよ。世界第2位です。

世界の中央銀行・公的機関の金保有量トップ10
1位 米 国  8133.46トン
2位 ドイツ  3359.12トン
3位 IMF   2814.04トン
4位 イタリア 2451.84トン
5位 フランス 2436.32トン
6位 ロシア  2292.31トン
7位 中 国  1948.31トン
8位 スイス  1040.00トン
9位 日 本 845.97トン
10位 インド  696.20トン

そしてドイツの投資家はまさに今、コロナ禍の金融緩和と財政政策による
インフレを恐れて金の現物を粛々と買っているということですね。