
FOMC受けてのコモディティ反転は本物か
FOMCを受けての特筆すべきコモディティ市場の反応として、
瞬間、材料出尽くしてこれまでのドル高の是正が起こったことから
原油や金・プラチナが反転、上昇しました。
はたして、この原油や金、プラチナの反転上昇が「底入れ」して
上昇トレンドに転換したものなのか否かは、、、、疑問です。
その可能性を見るにはやはり、ドルインデックスが再び
FOMC以前の高値100.71を超えてくるようであれば、原油も金も再下落です。
この100.71を超えられず、ドルが再下落するようなら
本格反騰の可能性が高まります。
ただし、現物需給とは別です。
あくまで金融要因にすぎないので、原油が大底入れて再び100ドル目指
上昇トレンドに入る、というようなものではないのですが(^-^;
現状のところのドルインデックスを見ると
FOMCを受けて一旦は、ドル高の修正が大きく入ったものの
再びドルが買い戻されているようですが、この動きが本物かどうか。
ちなみに先週あたり日経QICKに掲載されていたコラム記事によると
市場には「FRBの利上げ1カ月前までは円安・ドル高が進む」
という経験則があるそうで。
FRBが直近で利上げを実施した2004年のケースでは、
利上げを実施した6月30日に先立って3月末から4月初めを高値に、
利上げ1カ月半前の5月半ばまで円安・ドル高が進行。
その後は利上げをした6月末に向けて逆に円高ドル安に転換しています。
前々回の利上げ局面である1999年も同様で、
6月の利上げから約1カ月前に円は安値のピークを付け、
その後円高・ドル安基調へと転じたことから、
今回も6月利上げとなるなら1ヶ月前の5月くらいまでは
円安が進むのではないか、という見方も一部にあるようです。
となると、まだドル高が進む可能性は残されていて、、
今回のコモディティの反転はダマシかもしれません。
利上げが6月になるかどうかもまだわからないのですが、
市場の思惑は6月利上げに向けて、4~5月までは
まだまだドル買いを進めそうな気もしますね。
昨日ショートした原油は買い戻して
チャートが好転しそうだったのでドテンロングしたのですが、
やっぱりやめました(^^;ちゃかちゃかやりすぎだわー反省。
FOMC後にボラティリティが高まった分、今は静かな取引。
急に動いた分、少し時間の調整が必要なんだと思います。
やっぱりドル高でコモディティは再下落、、、の予感がしますが、
週末リスクも考えて、ポジションは持たずにおきましょう。。。