日本フィナンシャルセキュリティーズ

WTI原油は30ドル台へ~天津爆発事故の影響も

今日8月24日は日経平均歴史的な下落の日として刻まれそうな暴落に見舞われています。

日経平均18563.79円まで下落する局面も。
8/11、わずか2週間前には20946円と6/24の20952円の年初来高値を
抜くか抜かないかというラリーを繰り広げていたのですが、、、

やはり8/11~13の3日間連続で人民元が切り下げられたところから
ゲームチェンジとなった印象です。

おかげで、世界同時株安の様相を呈しており、
商品市況は貴金属以外は軒並み安。
リスク回避で無国籍通貨としての価値を持つ金が
猛烈に買い戻されているのですが、
原油などはリスクヘッジ資産ではないため
このリスクを真正面から受け止めて下落しています。

原油価格は30ドル台へ。

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人民元切り下げで、中国の購買力が落ちるという思惑は当然ですが、
もう一つの中国リスクは「天津工場の爆発」にもあるようです。

天津大爆発でさらに強まる原油価格の下押し圧力
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44583?page=5

天津港は現在その機能がマヒしてしまっている状態。
ところがこの天津港に
中国の戦略的石油備蓄の拠点の1つが存在しているというのです。

中国が保有する4カ所の原油備蓄の総容量は1億300万バレル。
現在その9割に当たる9100万バレルの原油が備蓄されているようです。
このボリュームは中国の原油輸入量のわずか15日間分相当なのだそうです。
国際エネルギー機関(IEA)の基準は90日分。

米国の備蓄量は7億バレル、日本も3億バレル以上を備蓄で
原油輸入量の70日分に相当する原油を備蓄していることと比べれば
わずか1億300万バレルです、まだまだ備蓄が足りないですね。

中国は天津市をはじめ国内各地に2020年までに備蓄基地を拡大する方針で、
作業を急ピッチで進めているため、
原油市場関係者の間では中国民間需要の伸びが鈍化しても、
この備蓄設備が整う過程において、中国の原油輸入量が増加するとの
思惑があったのだそうです。
政府の備蓄用需要が民間需要の減退を補うとみられていたんですね。

そして天津市の備蓄基地はすでに完成し、
原油の注入が始まっていたのだそうです。ところが、、、

今回の爆発で備蓄注入作業は中断を余儀なくされるということで、
中国の原油輸入量が今月以降、
日量30万バレル以上減少すると見られており、
これも原油価格への下押し圧力になっている、、、という話。

30ドル台へと入ってくると値頃で買いたくもなりますが、
ショートカバーで急伸したところはすかさず叩き売られる、
という相場になるんじゃないでしょうか。

需給から買い材料は全く見当たりません。。。

ゴムショートは継続中。