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ゴム急伸の背景にタイ政府のゴム買い上げ政策

原油下落が止まらず、商品市況全般下落が続く中、12日のTOCOM市場で
ゴム相場がサーキットブレーカー発動の急伸となりました。

あまりの価格下落で、タイのゴム農家が生活苦から自殺者が出ている、、
という話もあり、天然ゴム農家によるデモが激化していることから
タイ政府は、市場価格より高い価格で、農家から直接天然ゴムを買い上げる方針を
示したことがきっかけです。

最大で20万トンをゴム農家から買い付ける方針だとか。

小菅努さんのブログに詳しいですね。
http://blog.livedoor.jp/commodity_analyst/archives/51517116.html

当初は60バーツで20万トンと報じられていたようですが、
その後45バーツで10万トンとの発表が行われています。

13日時点のタイ現物相場はUSSで35.19バーツ、RSSでも37.78バーツ。
45バーツであっても市場価格を大きく上回る価格で
政府が買ってくれるのです。そのインパクトは大きいでしょう。
足元では・・・。

ただ、政府が買い上げたゴムは在庫になるだけです。
需要がないから価格が下がっているわけで、
政府が在庫にすることで、いずれ、この在庫が市場放出される
ということを考えると潜在的な上値圧力となってきます。

また、市場価格より高く買ってもらえるということで
農家はこぞって増産する可能性もあり、合計で10トンの買い上げと
されているものの、増産してしまってさらに買い上げてくれという
要求が出てくることも考えられます。当初20トンと報じられていたものが
まずは10トンから、というように数時が変わったのも、
そのリスクに備えた結果なんじゃないかと。
つまり、このような政策で需給がタイトになるかどうかはなはだ疑問で
むしろ余剰感が高まる可能性の方が高い。

ということで、この類のニュースに買いで飛びついちゃダメよ。