日本フィナンシャルセキュリティーズ

IEAが原油底入れ観測も気になる投機玉ロング

IEA国際エネルギー機関が原油の底入れ観測を出しました。

原油価格が底打ちの可能性、今年の需要の伸びは据え置き=IEA
http://jp.reuters.com/article/oil-price-iea-idJPKCN0WD0ZU

米国、非OPECの生産が急速に減少し始めている。

ということですので、いよいよ需給の引き締りが織り込まれるという
ショートカバーだけではない、買い相場スタートってことなのか!?

不安心理からの暴落が止まって皆が不安で懐疑的なムードのうちに
相場は上がり始め、随分上がったな、、という印象のところで
力強い買い要因というのが出てきて、さらに一段高。

いよいよ買わないと乗り遅れる?!と皆が買いついて
強気材料しかなくなってきた、、、という時にドカンと下がるものです。

この上昇波動、6合目くらいまで来たかな、という印象です。
(凄く勝手な個人的な相場感で)

25~26ドルというのは確かに大底だったかもしれませんが、
(あの時は10ドルまで下がるという見通しが出て総悲観)
もう一度30ドル割れの相場がある可能性は否定できません。

米シェールブームしぼみ投機家の原油買い越し増加-5カ月ぶり高水準
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O40BVN6JTSEA01.html

例えばこのニュース。
投機筋ポジションの買い越し幅増加について書いています。

原油の売りポジションは8日終了週にデータが残っている06年以降で最大の落ち込みを示した。その結果、買越残高はほぼ5カ月ぶりの高水準に達した。

要するに売りポジションが減少して、結果買い越しは増加になっているってことね。

WTI原油価格は2/9に26ドル台を付けて現在の大底となっていますが、
2/9時点のCFTC建玉明細における大口投機玉の原油ショートは35万6923枚。

これが
2/16 35万8953枚
2/23 32万7412枚
3/1 31万7243枚
3/8 29万1337枚

と価格上昇の伴ってショートポジションは減少しています。
典型的なショートカバーですね。

対して原油のロングポジションがどれだけあるかご存知ですか?

2/9時点で54万4800枚あるんです。
なんと、原油ド底時点で、ショートより多いの。意外でしょ。

それが
2/16 51万7940枚
2/23 53万3268枚
3/1 52万9761枚
3/8 53万5589枚

全く減っていません。

2月9日時点ですでに54万枚のロングがあったということは
原油下落相場の中での買いポジションがしこり玉となっていた可能性が
大きく、マイナスポジションに耐えていたファンド筋が多かっただろう
ことが伺えるワケ。

彼ら、原油価格が上がってきたらどうすると思う?!

利益になるまで耐えたら、とにかく売ってくると思わない?!
要するにヤレヤレの売りです。彼らのロングポジションの平均コストが
解らないので何とも言えませんが、この彼らの買いポジションが
売りポジションより大量に残っているというのは
将来の価格下落リスクであることには違いありません。

だから、需給要因的には買い材料も見えてきて底入れ感が出たとしても
相場の売り方、買い方の力関係で見る需給でいうと、
上がったら売りが出やすい環境であるため、
この高値を買いで入るのはかなり勇気がいります。

かといって、まだショートポジションは3/8時点で30万枚近くあるため
このショートカバーがもうしばらく続けば原油価格は40ドル台へと
上昇する可能性もあります。でもチャートポイント的には45ドルが
精一杯じゃないかなぁ。。。と思っています。

原油ロングは先週手じまってしまって今はノーポジです。