日本フィナンシャルセキュリティーズ

原油の戻り相場終焉か~イースター休暇までのショートカバー

何が出てきても下げない地合いになっていた原油相場ですが、

さすがに米国原油在庫、過去最高のニュースには反応が大きかった。
41ドル台まで上昇していた原油相場、在庫統計を受けて38ドル台へと急落中。


原油在庫過去最高、輸入は13年以来の高水準=EIA
http://jp.reuters.com/article/eia-weekly-idJPKCN0WP23I

3/23発表のEIA週間石油在庫統計

民間原油在庫 
940万バレル増加(予想310万バレル増)予想は当たらないわね。

クッシング在庫(原油先物・指標原油の受け渡し地点の在庫)
125万8000バレル減少。減少は過去7週間で初めて
これはシェール生産量が減少したためと思われます。

原油輸入量
日量838万バレル (2013年6月以来の高水準)

ところがタンカー輸入を受け入れるメキシコ湾岸の在庫
前週比900万バレルの増加しており、輸入が増えちゃってるのね。

しかし、米国の原油貯蔵能力ってどの程度なのか、はっきりしない。
昨年から限界が近いとされながらあふれ出てはいません。

どうも貯蔵タンク増設や巨大タンカーをリースしているという
報道もあって、貯蔵能力は増加しているようではありますが、
現在日量150~230万バレルもの余剰生産があるとされている原油を
いつまでも在庫として増やし続けることができるとは思えませんね。

一説には貯蔵能力の5.5億バレル余りとの試算があるようですが
全米の原油在庫は5.3億バレルを超えてしまっています。。。。

というような背景から原油上昇にも陰りが。

そもそも、2月からの上昇もショートカバーに過ぎないと思われ、
ここで押し目買いで入るよりは、戻り売りが正解かも、、、
これまでネガティブ材料を無視して上昇してきたのは
3月期末というカレンダー的な特殊要因があった可能性も大きい。
シェール関連企業の社債の償還が集中しているという話がありました。
今週金曜はグッドフライデー、そして来週月曜はイースターマンデー!
欧米市場は春の連休に入ります。

3月四半期末のヘッジファンドの手仕舞いもこの休暇までだったか。
原油に関して言うと、買戻しという形でのポジション整理が
カレンダー的に終了した可能性もありますね。

週足チャートをみると、45~50ドルくらいまではあるかな?とも
思っていましたが、、、

※週足WTI原油チャート
原油週足相場


こうなってくると、原油にネガティブなニュースが目に付き始めます(笑)

米国のシェールガス企業が凍結をしていた採掘を再開しはじめた
http://jp.sputniknews.com/business/20160322/1822984.html

ロックフェラー家基金が化石燃料への投資中止、石油株の保有解消
http://jp.reuters.com/article/rockefeller-divest-fossil-fuels-idJPKCN0WP2UP?rpc=188

足もとの原油上昇は、FOMC受けて米国利上げペースの鈍化見通しが
強まったことからのドル安にサポートされた側面も大きかったと思われ、
ドル安が長期的に続けば、もう少し上値は残されていると思いますが、
それでも50ドルがいいところでしょう。

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