日本フィナンシャルセキュリティーズ

ゴールドマン・サックス、原油見通しも上方修正

原油が強い、さすがのゴールドマンサックスも予想を上方修正です。
(先般、弱気見通しだった金も若干の上方修正していましたね。
ただし、金の場合は下値予想を切り上げただけで、上がる予想ではない)

ゴールドマン、原油相場予想を1バレル50ドルに引き上げ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM17H17_X10C16A5EAF000/

3月時点の予想は1バレル45ドル。

しかし、2月予想は確か20ドルだったはず。
と思って調べてみたら、豊島さんがコラムに書いてくださっています。

20ドルから50ドルへ 原油予測大幅修正の真意
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO02406270X10C16A5000000/

豊島さんの記事中の上昇要因を引用しますと

①カナダの山火事が、アルバータ州の石油生産地にまで拡大。
 オイルサンドの生産者が生産停止に追い込まれている

②ナイジェリアでは、反政府組織がメジャーの海上原油生産施設やパイプラインを攻撃。
 重大な生産障害

③ベネズエラの政情不安。マドゥロ大統領が、「国内の一部勢力と米国が仕組んだ政権転覆計画あり」
 との理由で、60日間の非常事態入り

④リビアでは過激派組織「イスラム国」(IS)による港湾攻撃・封鎖の影響が長引き供給不安

といった材料が重なったことで需給がタイト化している模様。

彼らが常に注目する原油現先スプレッドも縮小が続いている。期近と一年後受け渡しの価格差を比較すると、本欄2015年12月8日付では8ドル台。同16年4月13日付では4ドル台。そして昨日16日には期近と17年6月ものの値差が約2.5ドルまで縮小してきた。足元で需給が逼迫してきたことを示す。

ということで、逆ザヤ化(バックワーデーション化)していた
原油市場の鞘が縮小しているようです。

※期近限月の価格が上昇してくるということは
現物市場でモノがタイト化しているということ。

将来のリスク、また保管コストなどがかかることで、
教科書的に通常の相場では先物のほうが高いとされています。
(教科書的には・・・)
そして、これまでの相場では現物市場に需要がないため、現物が
安く、期近が安かった。先物との鞘を取るだけで投機家らは
儲かるので、現物を買って在庫にしていたんですね。
これが米国の原油在庫がなかなか減らなかった一因です。

そしてゴールドマンは15日付のリポートで
「原油市場は供給過剰から供給不足へ、想定より早く転じた」と指摘した、とのこと。
アジアを中心に需要は堅調なのだそうです。

ゴールドマンのリポートが原油市場を押し上げた、と言っていいでしょう。
昨晩のNY市場で期近6月物(米国は期近モノが中心限月)が急反発。
1.51ドル高い1バレル47.72ドルで取引終了。
時間外取引では、一時48ドルを超え、約半年ぶりの高値更新です。


おそらく、50ドル達成は目下遠くない時期にあるでしょう。
その後、勢いがついて55~60ドル程度まで相場が走る可能性も。

ただし、豊島さんコラムにあるように
50ドル近くになればシェール生産者も息を吹き返す可能性がある、
ということで、高値は長期化できないと思います。

しかし、50ドル超えたからすぐに生産増、というほど早い反応では
ありませんので、若干タイムラグがあると思われます。

6月2にはOPEC会合がありますので、この時までのラリー、との声が
多いと豊島さん。私もそう思います。

短期的には原油ブル。
せいぜい5月いっぱい。
しかし、ゴールドマン、昨今の予測は外れっぱなし。
レポートはあくまで顧客向け、彼らは逆のことやってるかもしれませんけれどね。

原油ね
61.8%戻しは全戻し(60ドル台)