日本フィナンシャルセキュリティーズ

SECの1Q機関投資家らの保有資産開示内容に興味深々

このところは機関投資家らが米証券取引委員会(SEC)に届け出た
第1四半期の保有資産内容が話題ですね。

1億ドル以上の資産を保有する機関投資家が義務付けられている
四半期末時点の資産保有内容の報告、四半期末から45日以内に
13Fという書式で報告するので業界では13Fと呼ばれているのだそうです 。
(豊島逸夫さんのコラムから)

最大の話題はバフェットがアップルの株を買っていたこと。

米著名投資家バフェット氏、アップルを新規保有
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL16HQE_W6A510C1000000/?
n_cid=SPTMG002

・981万株、金額にして10億6938万ドル(約1160億円)取得

いろいろ驚きです。

①何故今、アップルなのか?!

2016年1-3月期が四半期ベースで13年ぶりの減収です。
3月末に約109ドルだったアップル株は先週1時90ドルを下回り、
2年ぶりの安値を更新しています。
昨年4月につけた過去最高値の134ドルから3割以上安い…。

物言う株主の大御所カール・アイカーン氏、
ブリッジウォーター・アソシエーツ
アパルーサ・マネジメントといった著名ヘッジファンドが
相次ぎアップル株の保有を減らしたことを表明しています。

②あのバフェットがIT・コンピューター関連投資を始めた?

分からないものには手を出さない主義でIT銘柄はわからない、
として、投資してこなかったバフェット。
何かアップルの将来性にかかわるネタを掴んでるんじゃないのか?
って思わせられちゃうんですよね。

だって、今頃、アップルの時代は終わりと言われ始めた今になって
買い始めるんですよ?!何か知っているに違いない・・・
と思った投資家は、このバフェットのアップル投資を知り
慌ててアップル株を買いに走って、このニュースが出た直後は
アップル株主導で米株が上がりましたね(笑)

バフェットはリーマンショック直後の2009年、
鉄道会社のバーリントン・ノーザン・サンタフェを4兆円で買収しました 。

アメリカ終焉とも言われていたころの巨額買収。
バフェットの投資は借金をしない哲学であったのですが
この時は少し借入もしてまで買収したんです、たしか。
しかもインフラ株??

謎でした。

ところがこれ、ちゃんと理由があったんです。
シェールガス・シェールオイルの油田で北米最大級のバッケン地帯を
独占的に横断していたのがこの鉄道会社でした。

つまり、シェール革命における輸送で生きてくると読んだわけね。

この方のブログに詳しいので、興味があれば是非。

北米「非在来型エネルギーと投資戦略」その6 バフェットの鉄道会社買
収と「有料ブリッジ」
https://dividendsnowball.blogspot.jp/2012/11/blog-post_17.html

もちろんこの投資は大成功。
2009年時点では、まだシェール革命は世間では知られていませんでした。
まだまだリーマンショックの後遺症に苦しんでいたころ。
米国覇権の終焉というムードでしたが、
シェール革命が米国の危機を救いました。
バフェットはここにいち早く目を付けて投資したというわけ。

だから、今回のアップル株取得にも何か裏が・・・・

といろいろ妄想が膨らみますが、
この投資にどんな意味があるんでしょう 。
まさかお年を召されたために判断が鈍ってきた、
ということじゃないと思うのですが・・・。

※あ、ソロスも買ってるのね、アップル。
ソロスはアップル株を3100株を新規で取得した模様。

あ、前置き長すぎた。

注目は、ゴールド関連保有が増えているのよ、ってことです。

①ソロス氏、金鉱山株を新たに290億円分取得
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL17H0L_X10C16A5000000/?
n_cid=SPTMG002

・カナダの金鉱山大手バリック・ゴールド株を新たに取得
1941万株、金額にして2億6371万ドル(約290億円)保有

・SPDRゴールド・トラストを105万枚、
 約1億2350万ドル相当を取得

「SPDRゴールド・シェア」コールオプション(買う権利)も
 新たに保有

ソロスが3年ぶりに金投資再開です!!

②物言う投資家バリー・ローゼンスタイン氏が率いる
ジャナ・パートナーズなど、他のファンドも第1・四半期に
金投資を再開。ジャナは金ETFを5万枚、約590万ドル相当取得。


※ただし著名投資家ジョン・ポールソン氏が率いるポールソンは
SPDRゴールド・トラスト保有を17%減らし、480万枚としています。

ポールソンのゴールド・トラストの持ち高縮小は1年間で3度目。
ポールソンの持ち高はこれまでの2位から3位に後退。

高値でもみ合っている金ですが、長期的にはまだまだ高値が
あるでしょう。高値を掴まず、「大きく下がったら買い」
この戦略で!!