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今年も天候相場がやってくる?!動き出したとうもろこし市場

とうもろこし相場が動意づいてきました。

※シカゴコーン 日足
シカゴコーン


日足で見るとかなりボラティリティが高まっている印象だけど
週足で見るとこんなものです。下値圏でゴニョゴニョしているだけ…。

※シカゴコーン 週足

シカゴコーン週足

 

日足レベルで動き始めたのはなぜか?!
どうやら、南米が干ばつ気味でセカンドクロップの
(南米では2回穀物生産ができます。)減産観測が材料視されている模様。

近年はファーストクロップよりも 1月から3月にかけて作付けされるセカンドクロップの
生産が伸びている、と以前番組で津賀田真紀子さんに伺ったことがあります。
セカンドクロップの収穫が終了するのが8月下旬ぐらいということでしたが、
天候リスクによる減産予想が、米国産とうもろこし価格を押し上げているようです。

但し、現状の米国産とうもろこし相場の材料は軒並み弱いものばかり。

USDAアメリカ農務省からは毎月需給報告が発表されますが、
特に5月の需給報告では「2016年新穀の需給予測」が初めて発表されるため
注目度が高いのですが、、、(4月までは2015年産の需給、在庫などの公表、
5月からはいよいよ4月からスタートした米国産大豆、とうもろこしの作付に
基づく新穀物の生産予想が出てきます)

その5月の需給報告では・・・・

とうもろこしの作付面積は 2014年比で6%増加予想。

生産予測、期末在庫も増加予想・・・。
いずれも豊作であった2014年度生産を上回る豊作予想となりました。

そして、現在、とうもろこしの作付進捗率は75%
この時期の過去平均は70%程度ということですので
かなり順調に作付も進んでいます。

それなのに、とうもろこし相場、上昇してるって・・・!?

南米産のセカンドクロップの減産予想で、米国産確保の動きが出ている
ということも一因かと思いますが、天候リスクにかけて動き始めた可能性も。

昨年からのエルニーニョがまだ消えていないようですが、
農産物相場に影響が出はじめています。

NY粗糖相場がさらに上昇か-エルニーニョ現象の影響で

 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-23/O7LU7F6JIJUV01

エルニーニョが終息すれば、ラニーニャが米国穀倉地帯に悪影響となる、
という観測もファンド勢を動かしているとの指摘も。

エルニーニョ5月中に終息 ラニーニャで暑い夏へ 世界気象機関が見通し
2016/5/14 19:51
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG14HCZ_U6A510C1CR8000/

ラーニャ現象とは、エルニーニョの反対で、 太平洋の東側の海面水温が例年より極端に
上昇、一方で 南米沖の海面温度が例年より冷たくなる現象です。

この現象は世界的に気象の変動を起こし、米国穀倉地帯が干ばつとなることが多い、
とされています。干ばつとなる時期が、とうもろこしの受粉期と重なれば
とうもろこし相場は跳ねあがると思われます。7月第1~2週頃でしょうか。

また、とうもろこしよりも先に大豆相場が大きく上昇していました。

※シカゴ大豆日足

daizu 88888888

この価格上昇を見て、米国農家がとうもろこしより大豆のほうが利益率が大きいと
とうもろこしではなく大豆に作付変更する可能性もあるんじゃないか、って見方もあるみたい。

3月末に発表された「作付意向面積」の数字と
6月末に発表される「作付確定面積」を比較して
とうもろこし作付面積が3月時点の回答と比較して減少するようなことが起これば、
これもとうもろこしが跳ねあがる要因となります。

昨年2015年相場でも6月末の作付確定面積発表で期末在庫予想が
大きく修正されたことがきっかけで、トウモロコシ相場にひと相場ありました。

どちらにしても、天候相場期に入っています。
ここからのとうもろこし、下落余地は少なく、上昇の可能性は大きいとみていますが、
昨年と違って、ファンド勢がすでに買いに動いてしまっている、という点が気がかりで、
彼らが一度ふるい落とされてからが本番なのかもしれません。

(穀物市場においてはHF勢、
 安値を売り込んで高値をつかむへっぽこぶりを発揮しております。