日本フィナンシャルセキュリティーズ

WGC Gold Demand Trends Q1 2016 マイナス金利でゲームチェンジ

ドル建て金価格は2015年12月末比で17%上昇しています。

では2016年第一四半期、金の需給状況はどうだったのでしょう。
WGCの金の需給報告「Gold Demand Trends Q1 2016」が出てきました。

http://www.gold.org/supply-and-demand/gold-demand-trends

WITVの番組「Golden Gold Report」にてWGCの森田隆大氏に
この1-3月期の世界の金の需給動向のポイントを伺いました。

①2016年第1四半期、世界の金需要は過去最高の伸び。
 1289トン、前年同期比で21%増!!
 
仮にこのペースで1年間需要が継続すると 1289(t)×4(半期)=5156t
5000tを超えるかも?!もちろん5000t超えは過去にありません。
このペースが続けば、、、の過程ですが。

②Q1金需要、最大のポイントは「金ETF」への資金流入

過去2番目に高い金ETF市場への資金流入が確認された。
米SEC大量保有報告書でもソロスファンドなどの有名HF勢が
金への投資を再開、拡大させていたことが明らかになり話題となりましたね。

ちなみにWGC統計の金ETFは「金の裏付け」のあるものを集計。
つまり、ETF買いに伴って同数量の現物を買って保管するというETF。
ですから「金ETFは「実需」にカテゴライズ」されます。

?金への投資が急増した背景に「マイナス金利」

1・日欧がマイナス金利時代へ突入、金の金利が付かないというデメリットを相殺
金保有の機会損失(金は何も生まない)が減少

2・債券市場に異変が生じています。
日本、欧州、スイス、ドイツ、フランス国債は5年物までマイナスに沈んでいます。
利回りのある債券がなくなっており投資先がないという事態に。
投資できる資産の減少により、金の選好度が上昇しています。
債券ポートフォリオ分散効果を代替するのが金なのです。

3・自国通貨価値下落に対するヘッジ
世界中が自国通貨安誘導で経済を支える政策にシフトしています。
利上げバイアスにある米国でさえ、ドル高是正に動いています。。。
通貨価値が減少するヘッジとして、金が通貨の代替となる側面も。

4・マクロ環境の不透明性による安全資産ニーズの高まり
SEC大量保有報告書では、ソロスファンドが金ETF投資を再開していた半面
米株資産を減らしていたことが明らかになっています。
果たして利上げ米経済は耐えられるのか?中国、原油相場の波乱、
英国のEU離脱リスクなど不透明要因が多い中、金選好傾向が強まったとみられます。

④世界の宝飾需要は減少

価格が上がったということも一因。
価格上昇局面ではは中国・インドは金購入を控える傾向があります。
加えてインドでは金輸入にかかる税金を巡って金宝飾業者がストライキを実施。
実に42日間にも渡る長期ストライキで金宝飾店がクローズ。
金が買えなかったという背景も、インドの宝飾需要は前年同月比41%減少となりました。

まだまだ、注目すべき事項はありますが、取り急ぎ。

金価格昨日27日に一瞬1200ドル割れがあったようですが(;´・ω・)
切り替えしています。
1205ドルでロングしているのですが、ヒヤヒヤドキンチョです・・・

kinn