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IEA月報、今度は需給のリバランスは2017年前半までに見通し修正

IEA国際エネルギー機関は9月の石油市場月報で
2016年の需要予測を下方修正しました。

月報ですので、毎月公表される「石油市場月報」
毎月10~15日くらいに発表されますね。

これがまあ、結構ブレブレというかアテにならないというか。

先月8月の月報では
「年内に需給バランスが回復する、第3四半期には在庫の大幅取り崩しが始まる」
としていたのに

今回9月の月報では
「原油の供給過剰が少なくとも2017年前半まで続き、原油安が長期化する可能性」だって。

①中国やインドなど、世界の石油需要の伸びが予想以上に落ち込んでいる
②OPECの供給過剰が続く
③原油在庫は増え続け、市場の均衡には時間がかかる
④7月の先進国商業用在庫は31億バレル「これまでに見たことのない」水準に
⑤精製量伸びは過去10年で最低

だそうです。

この月報、マーケットの地合いが弱い時に出たなら
原油価格を大きく押し下げたかもしれませんが、
9月下旬のアルジェリア非公式会合での増産凍結思惑が下値をサポートしているのか、
あるいは、昨日、API米石油協会で米原油在庫の増加幅が予想を下回ったことが
下値を支えているのか。

APIによると、米原油在庫は9日までの週に140万バレル増加。
市場予想は380万バレル増加だったので、意外と増えてない。
意外と増えてないってだけで、増加は増加ですけど。

今の金融市場は、米国利上げの思惑が後退しドル安が長期化するという見方も
広がりつつありますので、(長期ドル高トレンドはすでに終焉したとも)
ドル安という金融要因もまた、原油の下値を支えている側面も大きいでしょう。

まぁ、需給からは買えないってニュースですが、金融要因がサポートしているので
レンジ相場。あとは9月下旬のアルジェリア非公式会合というイベントドリブンが
あるかどうかに注目ですが、そういう相場に乗っていい思いをしたことはほとんどなく、
しばらく様子見でしょうか。。。