日本フィナンシャルセキュリティーズ

なんだかずっと(あらゆる市場で)レンジが続く予感

9月FOMC、大方の予想通り利上げなし。

年内1回の利上げ、そして来年2017年は2回の利上げを見込むという内容。

2015年12月にリーマン後初めて利上げを実施した際のFOMCでは
2016年には4回の利上げが見込まれていたのですが、現在まで1度も利上げなし。
12月にようやく利上げとなる見込みですが、これでは米国利上げは「年1回」ペース。
来年も現状で2回を見込んでいても、あれやこれや理屈をつけて2回もやらないかも
しれません。金利が動くことで、バブル気味の債券市場と、割高推移の株式市場に
異変が生じればFRBが犯人にされちゃいますものね…。

セントラルバンカーの矜持として、金利を正常化(せめて1%)させたいという
想いはあるのでしょうけれど、それに耐えうる環境でなければ利上げは不可能
ということなんですね。じゃあ、なんでフィッシャー副FRB議長はしきりに
タカ派発言(9月利上げを想定するような)を繰り返していたのが、疑問ですけど。。


ともあれ、米国の利上げペースは想定よりずっとずっと緩やかになると思われ、
これが、ドル安を誘引しています。

※これはドルインデックス。上段が日足、下段が月足。

ドルインデックス

レンジと言えばレンジですが、2015年春先まで猛烈にドル高が進んでいた
トレンドは止まっていますね。このままレンジであるならば、あらゆるマーケットは
小康状態を保てるというもの。極端なドル高は米国自身にとっても不利益ですし、
新興国市場にとってもマイナスです。ドルインデックスは極めて居心地のいい
水準にあるように見えます。コントロールしようと思ってしているんだとしたら
凄いわよね。(ただし、ユーロの比率が高いのでユーロドルがレンジだということと
同義でもあります。ドル円相場で見れば足元までも圧倒的なドル安円高でしたね。)

※そしてこちらはCRBインデックス。コモディティインデックスです。
CRB

コモディティインデックスもレンジではありますが、長期ドル安を見込んで
ということでしょうか、上がり出しそうな雰囲気ですね。

週足でみてもMACDがクロスして上昇に弾みがつきそうな形状。
40SMAできれいに支えられて上がりそうな予感。

200くらいまでは上がってもおかしくないような…。

ドル高が止まって長期安定するならば、緩やかにコモディティ市況は上昇
していくと考えられます。年初の154.85Pまでコモディティは下落トレンドが
続いていたためです。年初に底入れしてまだわずか7カ月程度。
むしろまだコモディティ上昇は始まったばかり、というサイクルに見えます。

ただし、本質的なコモディティの上昇にはしっかりとした需要がなければ
なりません。中国の景気の失速、なかなか利上げできない米国、再びデフレに
逆戻りしそうな日本、ブレグジットの影響が懸念される英国、欧州、、、
と景気が絶好調というところは見当たりません。

要するにコモディティの反転は需要改善ではなく、あくまでドル高が止まったことでの
過度な下落の修正局面にあるというだけです。

となると、上昇トレンドに入りそうな形に見えても、結局は200Pくらいの高値では
頭打ちとなってレンジ相場を演じる可能性が大きく、
コモディティ市場でのトレードも、レンジの中で買って売ってとこまめに
やるしかなさそうです。これは日本株もそうですし、ドル円もそうなりつつありますね。

今年はヘッジファンド勢のパフォーマンスが悪く解約が相次いでいると指摘
されていますが、儲けられるテーマがある市場がない。皆苦労しています。

米株のボラティリティも低下しており、ほんと難しい相場よねぇ。

来週は26-28日にアルジェリアで産油国の非公式会合がありますが、
ココでもそれほど大きく動かないような気がしています。。。。